| 松原秀樹先生連載49 |
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入院患者が一般的に受けている被害番付 ―――辛口に書きます
横綱 いびきや歯軋り
脳を休められない睡眠の邪魔は首を絞めてやりたくなるでしょうね。
ちなみに私は問題を自覚していますので、個室を希望しました。
大関 見舞い客の大声・子どものぐずり
確かに励ますときは運動会の応援をみても、野球の試合でも大声はつきものですが、他の同室者のいる病室で、カーテンが引かれていたとしても、10m先に十分聞こえるような大声で話をする見舞い客は、死刑ものですね。ある病室では他の同室者がベットで食事中に、付き添いの方がウンコは大丈夫、おしっこは大丈夫なのと声高に何回も言う方がいて、朝昼夜の食事時が一番辛いし食欲がなくなってきたという患者さんもおられました。また、最初はおとなしくしていてもギャーギャー泣いたりぐずるような子どもをつれてお見舞いにいくのはいけません。レストランで走り回ったりするのも同じですが、公共の場でちゃんとできない子は連れて出るべきではないでしょうね。ただ静かにしなさいと言うだけだったり、なだめすかしてばかりのそうした保護者の態度を見ていると、親になってはいけない人が親になっているんだな、と実感しました。でもさらに問題は、周囲の大人たちです。何も言わないし、実行しないです。私の子ども時代は、大人は怖かったです。遊んでいても、女の子が地面に尻をつけていたら、ぜんぜん知らないおばさんから、女の子は腰を冷やしてはいけないと叱り飛ばされたものです。駄菓子屋で少々大きい金額の札を出そうものなら、このお金を使っていいとお父さんやお母さんはいったのかい、と。親になるべきでないが親になっていた場合でも、地域社会がフォローしていました。怒られて晩御飯を与えられずに真っ暗な外に出されていたとき、こっそりとおにぎりに味噌をまぶした小さなおにぎりをくれながら、お母さんは秀樹ちゃんがもっといい人になってほしいから怒っているんだからね、とフォローしてくれたものです。少なくとも先日59歳になったばかりの私の、子ども時代の周りの大人たちはみなそうでした。
関脇 暇をもてあますこと
文字通りです。この原稿はそうしたときに書いていますので、救われました。
小結 だんだん自分がだらしなくなっていくこと
人前で髪もきちっとせず、ひげもそらずに、パジャマ姿で出られるようになるなんて、自分のだらしなくなる変化に、かなりショックを受けました。
十両 話好きの同室者の話題に合わせること
はっきりとその話しの興味のある無しを言える人や、無視できる人はいいですが、問題の話し手が相手の気持ちや感情の変化などの反応に気づかない鈍い方の場合、立て続けに話すのを聞かされる方は本当に気の毒ですね。みな自分の生きる哲学を持っていますから、その価値観を相手に伝え、たいのは分かりますが…。いわゆる交流分析で言うプラスのストロークがもっともっと欲しい愛情恐怖症なのでしょうね。
幕下 点滴台などの車輪などの移動音、足音
ガラガラ音、ガチャガチャ音、点滴のメーカーは何とかしてくれないものでしょうかね。ドクターもナースもゴム底で足音が出ないようにしているのに、最新流行の長靴でカツコツ歩く方は病院に何しに来ているのかと思ってしまいました。こうした音は寝ている患者さんの頭にギンギン響きますので気をつけましょう。
up 2005/03/21