松原秀樹先生連載56

 


 上手な叱られ方

 

  すぐに謝らないようにします。謝ってよい時というのは、失敗しないでできるぞという可能性が80%以上であり、同じ問題を繰り返さないぞ、という決心があるときのみ、誠実に謝りましょう。

  叱っている相手も、嫌われたくないのに叱ってるわけですから、その誠意に感謝することは大切です。態度的にも静かにしていて、うつむいていないで顔を相手に向け、きちんと聞いていますという態度をはっきり示しましょう。叱られると逆ギレして相手の問題を捜しだして言ったりする人がいますが、そのようなことはしてはいけません。とにかく叱っている相手はこちらの人格そのものを否定しようとしているわけではないのですから、批判をしている相手の態度そのものを逆批判しないようにしましょう。このことは相手の言い分を誤解しないためにも必要です。相手の悪意を推測しないし、問題をすりかえてごまかさないことが大切な叱られるときの前提です。

すべき態度は、理解力を動員して問題点をはっきりさせるべく聞きましょう。

相手に理解したことをはっきりと伝えて確かめるのです。いついつの、何々が、こうこうの理由で問題なのですね、と。こうして納得できたら、どういう態度や行動を取るべきであったかをたずねましょう。また必要と思ったら、その方がどうして良いのかをたずねます。もし、納得できないときは、上記の態度で聞いた後で、初めてそのことを言うようにします。もしかしたら、逆にこちらの言い分が通ることもあるのです。

 こうして分かったら、その内容を再度言って確認し、お礼を述べましょう。また、頑張るつもりだけれど、今はまだ50%の自信しかありません。分からないときには相談させてください、と頼んでおきましょう。この答えがOKならば、叱られる確率はぐんと落ちていきます。

こうした正当な批判をしてくれた人に、感謝を忘れないようにしましょう。お礼のことばは、その後折を見て、3回は言うといいですね。

こうしてみていきますと、上手な叱られ方というのは、カウンセリングでいう積極的傾聴の技術や態度がそのまま使えることが分かります。叱られ上手は、批判を受けながら自分を成長させ強くしていく方法とも言えましょう。

連載57

up 2006/04/12

 

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