松原秀樹先生連載63

 

 

恐怖突入ノススメ

 

高所恐怖などの不安を抱く方々は、想像力がとても豊かです。たとえば知人から、とてもよかったという映画の話を聞くと、それを見に行きますが、ほとんど半分もしないうちに期待はずれに終わります。人を紹介されるときも、事前の情報で期待して会いに行くと「ナーンだ、思ってたほどでない」になります。いかに想像力が勝っているかが分かります。こうした不安になりやすい方々が、実際に今までにない、説明がつかない激しい身体症状、たとえば動機や息苦しさなどに直面すると、パニック障害になります。

 したがって、何度も何度も症状を経験し、不安におとしめられますが、今起こり始めた症状について、持ち前の想像力を発揮しますので、今までとは違うと自覚され、不安を克服しにくいのです。ですから、自分の想像力の外に出なければ改善がもたらせないのです。そこで人の助けがいるようになります。これではいつまでたっても自力回復・克服はできません。自分で改善する、乗り越えるために必要なことは、恐怖突入です。これまでのように逃げずに、想像している悲惨な結末を求めるように行動するのです。これによって結末を経験します。想像とは違った結末になるために、実証的に証拠が得られ、不安から抜け出せて行くのです。

連載64

up 2006/07/05

 

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