| 松原秀樹先生連載81 |
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食欲がないという心配
食欲がないというのは、患者さんにとって、大きな病気や苦痛の症状を抱えている患者さんにとっては、上乗せ不安になることが多いものです。食欲がないということは、確実に自分は悪い方向に向かっている、もしかしてもうだめなのではないか、という気持ちになっていきます。
たとえば、街を歩いていて、とても素敵な女性が前から歩いてきたとします。どんなに魅力を感じたとしても、すれ違いざまに突然抱きついたりはしないものです。他の人もいる前でそんなことをしたら、猛烈なひんしゅくを買いますし、警察に訴えられる恐れもあるでしょう。ですから、そうした危険なことを人はしないものです。同じように、心配や気がかり、不安などがあると、欲望は総じて抑制されていきます。病気の心配や不安があると、当然食欲は抑制され続けるのが普通のことなのです。
up 2006/11/23