| 松原秀樹先生連載87 |
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問題の具体化へのアプローチ
たとえば、クライエントの抱える問題が、「私は愛が足りないのです」などという抽象的な、非具体的な表現のままにして分かったつもりになっていたとしても、その後、よい方向の変化も、逆に悪い方向へ変化したことについても、セラピスト、クライエントともにはっきりとプロセスはつかめなくなるでしょう。こうした曖昧さのなかで面接をしていても、満足した結果が得にくいものなのです。
問題の具体化につて、いつもセラピストは意識しておくべきことです。「愛が足りない」に対して、「もし30秒間愛が十分なレベルに達していたら、何をどのようにしているでしょうか」、この答えが具体的に得られたら、さらに質問していきます。「3分間愛が十分なレベルに達していたら、何をどのようにしていますか」、そしてこの要領でさらに質問を加えていきます。「1時間の場合は」、「3時間の場合は」「半日続いたら」「3日続いたら」というようにです。この質問で得られた回答は、クライエントの無理のないよい方向への具体的振る舞い方や態度という望ましい資料なのです。今後のクライエントの生活上、貴重な情報になるでしょう。
up 2007/02/21