| 松原秀樹先生連載88 |
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できません ― 問題の具体化へのアプローチ その2―
こうした拒絶にあうと、セラピストは必死に別の方法を模索しはじめます。結局はクライエントの答えがイエスまたはノーという質問や提案をし続ける羽目に陥ってしまいます。
このような場合での私のアプローチのひとつですが、
「ところで、お腹がすいたときには、どうしますか」
「何を食べたら満たされると思いますか」
「その他の食べ物ではどんなものがよいですか」
具体的な食べ物、たとえばご飯といったら、おかずは、と質問を加えていきます。カツ丼という答えだったら、
「カツ丼、いいですね。ほかには」と質問を加えます。
こうしていくつもの食べ物をあげてもらってから、さらに私からクライエントがあげなかった食べ物をあげていき、これはどうですかと加えていきます。そうした後に、「沢山あがりましたね」と念を押して、「これだけお腹のすいたときの対処法があるのですね」と駄目押しします。
たとえば怒りを出せないというクライエントの場合でしたら、「これだけあったように、怒りの出し方もいく通りもできる人なのですね」と話を問題に戻すわけです。この後は、さまざまな怒りの表現アイディアをクライエントとともに考えながらあげていき、できそうであり、問題の相手に適用できるものを、必要であればクライエントと交互に役割を交代してロールプレイをし、習熟してもらっています。
up 2007/02/25