松原秀樹先生連載92

   

意欲の低下している人へのアドバイス

 

セラピストから、○○でもしてみたらいかがでしょう、とアドバイスをしても、クライエントはまずしてくれないものです。「○○でも」ということばそのものに、問題があるのかもしれません。「でも」ということばに、してくれるかもしれないけど、きっとしないだろうな、というニュアンスが含まれているからではないか、と思います。「今の苦しさを脱するために、是非してください。」といったメッセージが必要です。しかし、そのメッセージ通りに実行してみて、即時的に効果を感じなかったとしたら、落胆の度合いをさらに大きくするものになるでしょう。

 日常の生活では、かなりの部分が秩序だっている、というのが健康な方々の特徴のひとつです。寝る時間、起きる時間、出かけたり、活動している時間も大体において一定です。規則的に食事もするし、食事の時間帯も一定であることがほとんどです。時間を守ったり、保っていくことは、リズム作りの上で大切です。食事だけでなく、たとえば約束の時間を守ることなどもそうですし、就寝時間などもそうです。

こうしたリズムを保つのは、自分がきちんとしているというイメージにつながります。外観もその意味で大切なものです。自分の身なりをよくしよう、アクセサリーなどを身につける、良い持ち物を持つこと、髪型などにこだわることは、それだけ自分に価値があるという感じにつながります。礼服や晴れ着を着用して出かけたら、ずいぶん違った印象を持つことができるでしょう。

 もし、やりかけたことがあって、中断したままであれば、それが用事であったり、仕事であったり、遊びごとであっても何でも、15分アタックを応用して、積極的にかかわっていきましょう。気分が楽になります。こうしてできたことを大きく評価していくのが、セラピストの重要な役割のひとつです。

 

連載93

up 2007/03/27

 

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