| 松原秀樹先生連載94 |
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宣言法
自信のない行動を、自信のつかないままにおこなうと、よい結果は出ないものです。音楽専攻の学生などの実技試験の前には、こうした問題の相談を結構たくさん受けました。自信のない状態、たとえば技術的にうまく弾けない、指が思うように動かない、譜面を思い出せなくなったらどうしよう。声楽や管楽器の演奏であれば、息がもたないなどなどの困難さや悩みはたくさん聞きました。多くの場合、不安の問題でした。つまり聴取している先生や他の学生に悪く評価されるだろうという、受身的な悩みが特徴でした。
そこでアドバイスしたのが宣言法です。声を出して対象者に向かって言うのが、本来の宣言法なのですが、声を出さずに、内言で言う方法もあります。この場合には何回か心の中で、「今から、皆様のために、○○の作曲した○○を演奏いたします。この曲は○○の部分がとても○○なので、私は好きな曲なのです。今から皆さんにお聞かせするこの曲の○○のところを期待して聞いてください」といった具合に、宣言します。この結果、本人が満足できる演奏ができます。もちろん、この前提には、その演奏曲の練習が必要ですが、これまで以上の演奏になるので、宣言法をした後には、本人が嬉しそうに満足した演奏ができた喜びを語ってくれます。
批判を恐れ、受身的に自信なく臨む態度から、積極的な正当な自分の思うことを主張する態度への転換と、その結果は、生き方に示唆するところが大きいと思っています。
up 2007/04/12