松原秀樹先生連載101

 

 

 期待と想像力



映画などを見に行って、期待はずれで、がっかりした経験を持ったことはありませんか?このような場合には、事前に、テレビなどの宣伝を見て、期待して映画を見に行った場合などで感じるでしょう。もっと大きくがっかりするのは、友達などによかったよかったと聞いてからその気になって見にいった場合でしょう。テレビのように第三者ではなく、親しくしている人からの情報は、真実そうなのだ、そうとう面白いのだと思いますから、期待はいや増しに増していきます。そうして実際に期待しながら時間を工面して映画を見に行くわけですが、現実の映画は、自分の大きく期待して描いた想像したものと比べて、はなはだしく物足りないものとなるのです。

 こうした現実と期待の落差は、人によって少々違ってきます。神経質な人、高所恐怖などのある人ほど、この落差の傾向が大きくなるようです。不安や心配は、本人の想像力が強く持続的に働かないと、それほどにはなりません。このことを考えると、期待して見に言ってがっかりするというものは、なるほどと思える結果です。自分自身の想像力の方が、その脚本家や映画監督よりも優れていたからに他なりません。

 

連載102

up 2007/11/02

 

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