松原秀樹先生連載105

 



 どこへ



「Wohin、どこへ」ということは、臨床するときに、いつも意識していることです。「今、ここで」ということばはよく使われますが、英語ではhere and now ですから、「ここで、今」になります。 
「今、ここで」と「ここで、今」、意味合いでは同じに使っていますし、ことばも似ていますが、違うと思うのです。聞いている人側に立つと、英語の場合は最初に「ここで」ということばが入ってきます。日本語では、「今」と入ってくるわけです。この違いは大きいのではないでしょうか。ある程度限局したところに立っている場と、広い世界全体を意識するほどの違いを感じます。

自分の存在そのものは、今、過去、現在、未来とを含んでここで今感じているものなのです。

 

連載106

up 2007/

 

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