| 松原秀樹先生連載106 |
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「でも」つきのアドバイス
クライエント自身、何かをすべきだけれど、何もしようとしていないときに、セラピストは「〇〇でもしませんか」と問いかけることが多いようです。しかしこうした「でも付き」のアドバイスに反応してくれることは、じつに稀であるということを知っておくべきです。
「〇〇でもしませんか」と何かを提案していくのではなく、クライエント自身の動機づけを高めていくためにも、「〇〇はいいですね、是非してみてください。そしてその体験や印象、どうだかを是非教えてください」などのような言い方のこうがクライエントのやる気を起こさせるでしょう。
たとえば、いくつかの行動を組み合わせていく工夫はいかがでしょうか。できそうだと思える行動を、どのように組み合わせていったら、そうか、してみようという気になってもらえるでしょう。
挫折した人、環境が変わって意欲が失われた人に、よく「趣味でも持ってみたら?」「温泉でも行ってみたら」とアドバイスする人がいます。この「〇〇でも」してみたら、のような「デモ付きアドバイス」は、「どうせやらない」というセラピストの予感のこもった、しないことを期待した、呪いのようなことばのように思えます。
up 2008/02/11