| 松原秀樹先生連載107 |
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オペラント水準
心理学では、自発的におこなう行動を、オペラント行動と呼んでいます。なんらかの内的な欲求、欲求や動機をもっているとそれを刺激する外的誘引があると行動は自発されます。たとえば、ドラマを見ていて喫煙のシーンがあると、いつの間にか自分もタバコを吸っています。これは外的な誘因によって、行動が自発された良い例でしょう。しかしタバコを吸うことの動機づけのない人には、喫煙行動はみられませんし、喫煙行動が採用されることはありません。同様に、ある種の犯罪が起こったとニュースで流れると、似た犯罪が多発することがよくあります。これもそのような動機づけを持った人にのみ現れる行動ですが、それを持ったすべての人に現れるわけではありません。行動の採用には、動機づけ、欲求や要求が準備されていないとなりません。身についていない、学習していない、練習が十分でない行動は採用されにくいものなのです。
行動の結果、よい結果、望ましい何らかの刺激(報酬・強化子)を得た行動は、以後、採用される頻度が上がります。オペラント水準が高い行動となります。オペラント水準の低い行動は、採用されず、陽の目を見ないままであることも珍しくありません。オペラント水準の水面下には、行動が沢山埋もれています。中には一生使わない行動もあるわけですが、これらの行動のなかで役立つ行動のオペラント水準をいかに上げていくかが、適応上大切なことだと思います。
up 2008/02/11