| 松原秀樹先生連載112 |
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共感のしかたと明日にむけること
クライエントへの共感的態度は、基本的に大切なものです。しかし、クライエントの今の抱える問題やそれに対する気持ちなどを理解しても、現状は変わりません。生きているわれわれは、今から未来へと生きていくのだ、ということです。面接の中で、明日につながっていくと実感できるような新たな視点が付与されるならば、クライエントは、今よりも楽に歩んでいけるでしょう。
この場合に、セラピストは何かを押し付けてはいけません。あくまでクライエントの人生なのですから、クライエント自身が選択していくべきものです。セラピストが提案をしてはいけないという意味ではありません。複数の提案ができたらよいのです。その中から選択するかしないかも、クライエントの自由です。いくつかの提案の中からクライエントが選ぶか、その提案を参照して新たな何かを考えるが合いもあります。このように、今までとは違う何かをクライエントが選択する提案ができたら、セラピストとしては喜びです。
こうした場合を例えると、ちょうど魅力的な品揃えのスーパーのようなものです。必要なものを買いに来たお客さん、すなわちクライエントは、当初思っていたのを買う場合もありますし、違ったものを買う場合もあります。この行為は、買わされるのではなく、自ら選択して買ったわけです。このようなクライエントが選択のできるセラピストの提案が望まれます。
up 2008/05/01