松原秀樹先生連載113

 

 心理社会的な背景が大きく関与しているクライエントへのアプローチ



 クライエント自身が、心理社会的な背景をもって発症あるいは問題や症状が持続していることを認識している場合には、直接そうした事柄について話を聴き、共に対処を考えていけますが、背景の問題に目が向いていない、認識していないクライエントの場合には、下手に心理的な背景について焦点を当てていくと、大きな抵抗に出会うものです。

このような場合におこなう私のアプローチは、「先ずはじめにリラクセーション技術(自律訓練法・筋弛緩法)で症状を取れるだけ取っていきましょう。これで問題(症状)が片づいたらOKですね。しかし、十分に取れないときには、心理社会的な問題が絡んでいる場合が考えられます。その時に心理的なものを扱っていきましょう。」

 こうした提案の仕方は、心理社会的な問題の存在を拒否したり、話したがらないクライエントの抵抗を無理なく取り除くために、よく使っているアプローチです。

連載113

up 2008/02/11

 

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