松原秀樹先生連載118

家でのおいしい食事 

 家で美味しいご飯を食べることは、 世の夫族の共通した願いでしょう。家での食事の満足度は、 素敵な家庭を維持していくために必要になる重要な要因の1つです 。家庭での食事の満足度の低い方は、実感として、 自分の口に合うものがさっぱり出てこないという不満に尽きるでし ょう。このことを、 不味いと非難する前に考えなくてはいけないことがあります。

口に合わないということは、 奥さんの味覚と自分のそれとのズレがあるということです。 不味いと、いくら非難しても、 決して味は向上していかないでしょう。 わざと美味しくない料理をしようとする妻はおりません。 ですから、100回、1万回と文句を言ったとしても改善は無理だ と言えるのです。

 この問題を、違った角度から考えてみましょう。ご主人の味覚は、 なぜ奥さんのそれと違うのでしょうか。たしかに、 育った家庭の味の違いもあるでしょう。しかし一般的にみて、 家庭の味に満足している人々の、その味というものは、 お互いの実家のそれとは違ったものになっていることが多いです。 つまり、 夫婦の共通の味というものを確立しているというわけです。 この事実は大きなヒントを内包しています。

 共通の満足があるおいしい味はどのように作られていったのでしょ うか。それはひとえに共通の経験によるのです。 外で食べることの多い夫は、沢山の味覚を経験し、 おいしいという感覚を育てていきます。一方、家庭内にいる妻は、 新しい味覚経験がほとんどないまま日々を過ごしているのです。 このために夫婦の味覚の違いが生まれてくるのではないでしょうか

もうお分かりですね。 家で美味しい食事を食べられるようになるコツは、 ご自分が美味しいと思ったお店に、奥さんを連れて行くことです。 連れて行けばいくほど、ご家庭の味は進化していくでしょう。

連載119 

up 2008/12/24

 

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