| 松原秀樹先生連載123 |
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原因帰属と治療動機づけ
原因が分かることが解決にはならないことが多いものです。火事の原因が分かっても火は消えません。原因と無関係な水や消化剤が、解決のための対処法として必要なものだということは、皆周知のことです。しかし今の時代、心理的な問題の原因探しは盛んに行われています。ストレスや外傷体験、無意識など本人の外部にのみ原因を求め、他ならぬ生活している本人の責任、たとえば考え方や動機のあり方などをほとんど斟酌しない時代になりすぎていると思います。こうした傾向は、自己責任を持たなくてよいという悪しき文化になってしまっていると思っているのは私だけではないと思いたいです。
up 2009/02/10