| real hypnosisについての見解 |
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real hypnosisと言う、2004/07/30現在で開設者不明のサイトがあります。この記事は2004/07/30現在のことに基づいて記載されています。
よい催眠・悪い催眠のリンク集に何カ所か当サイトの頁をリンク(2004/07/30現在)させています。その中に事実と異なる記載があり、実際に損害を被りかねない表現がありました。抗議をしたかったのですが、親サイトのinfoseekも本人のサイトにも連絡先を見つけることが出来ませんでしたので、自衛手段として当方の意見を書かせていただきます。
「松原先生はエリクソニアンを自認しておられます」という表現がありますが、根拠がありません。そのように発言した覚えもありません。エリクソニアンアプローチを用いた学会発表は行いましたし、エリクソニアンの研修にも出たことがありますが、それをreal hypnosis側が早とちりしているようです。
私は伝統催眠からエリクソニアンまでを幅広く学んでいますがエリクソニアンを自認したことは一度もありません。実際、2004年9月に開催される日本催眠医学心理学会でエリクソニアンのワークショップを担当される先生は別の方々です。エリクソニアンに関してはエリクソンクラブの先生方が精力的にワークショップを開催して下さっており、私がエリクソニアンを自認というのはおこがましい表現で避けていただきたいと思います。
固有名詞に勝手な論評をつけること自体このサイトの信憑性が著しく損なわれていると思います。
2004/08/04にreal hypnosisにアクセスしたところ
「※九州大学医学部心療内科に属する松原先生が作られている貴重な資料にリンクさせていただいた際に、思い込みから先生に関して「事実無根」のコメントをしてしまい、ご迷惑をおかけしたようです。申し訳ありませんでした。
つつしんでお詫びするとともに、リンクについても控えさせていただきます(検索エンジン等でヒットしますので、ご興味を持たれる方は、そちらから辿ってみてください)。」
というコメントが掲載され、リンクが外されています。
しかし、当方が誤謬連絡用のメールアドレスを公開しているにも関わらず、私に対する直接の連絡・謝罪は頂いておりません。これは「つつしんでお詫び」にはならないと思います。本来の謝罪がなく、自分のサイトを書き替えるだけでお茶を濁そうという姿勢は疑問です。
催眠療法という誤解も多くて正しく治療に用いていくのに、それなりの苦労を伴う方法に興味を持たれるのであれば、社会的な筋が通せないのは残念としかいいようがありません。
2004/08/10
その後、この記事を見たと思える謝罪のメールが送られてきました。
しかし、「エリクソニアンを自認・・・」という情報は少なく見積もっても3ヶ月以上は掲載されていましたから、こちらとしても見解を残すつもりです。
謝罪云々について社会性を論じたことについて先方が言及していましたが、そもそも催眠のスクリプトをHPにアップすることの可否を充分考えているかは疑問であり、その意味からも開設者の方の社会性については疑問視しています。社会性への疑問は、謝罪云々のやりとりだけの問題ではありません。
スクリプトは結局色んな形で一般の方が入手できるので、この開設者は「スクリプト」を公開した方が社会的に貢献できると考えていらっしゃるのでしょう。しかし、臨床催眠学会や催眠医学心理学会の倫理規定を見れば分かるように、「会員たる資格のないものに催眠を教えてはいけない」という趣旨があります。この趣旨は、専門家が催眠を独占しようというものではなく、あまりに催眠を娯楽化し、興味本位で伝える人が増え、結果として真摯に臨床を行っている臨床家の妨げになっていることを踏まえています。私どもは倫理規定を守り、真摯にクライエントの方々や催眠療法と向き合いたいと思います。
エリクソンがイカす、とは私も思うのですが、もう少し落ち着いた書き方があってもいいはずです。
催眠をおもしろおかしく伝えることが実際の現場でどれほどの苦労を生み出しているかへの思いやりがないとも思える表現です。
この論及についてreal hypnosisの開設者の方がどう思われるか分かりません。
こちらの思いをその方がくみ取ってくれたとしても、同様のサイトは今後も必発することでしょうから、real hypnosisだけに自重を求めたところで催眠への誤解を解いていくという問題が根本的に解決するとも思えません。
しかし、今回のように謝罪など一定の理解を示してくる開設者の方などにはやはり私どもの立場もご理解いただきたいと思うわけです。