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私の耳鼻咽喉科診療・追加 |
T.炭酸ガスレーザーと鼻茸手術 炭酸ガスレーザー手術装置を使用した鼻内手術は、表面麻酔のみ、あるいは、少量の局所浸潤麻酔との併用で実施できる手術法で、手術時の出血や疼痛が少なく、術後の過剰な肉芽形成や瘢痕形成を予防でき、レーザーの防御も比較的容易であることから、近年、アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介手術を中心に、無床診療所においても比較的普及している手術のひとつです。 筆者は、1993年に小型炭酸ガスレーザー手術装置(日本赤外線工業株式会社製NIIC 15、最高出力15ワット)を導入し、以後、下鼻甲介手術、鼻茸手術、鼻出血の止血手術等を行っております。 レーザー手術装置を導入した当初は、勤務医時代に頭頚部癌に対してレーザー手術を行っていた経験から、絞断器を使用しないで鼻茸を切除できるのではないかという期待を持っておりました。 しかし、実際には、炭酸ガスレーザーは組織への深達度が浅く、大きな鼻茸の切除は困難でした。そのため、特別に注文した長さ23cm、外径2mmのパイプ型ハンドピースと鼻用鉗子とを組み合わせたり、硬性内視鏡とファイバースコープ用生検鉗子とを組み合わせたり、他科の医療機器カタログを取り寄せたり、いろいろと工夫を加えながら鼻茸の手術を行っておりましたが、レーザー照射単独での鼻茸手術には限界を感じ、周辺機器の開発を期待しておりました。 1994年にSetliffらが報告したマイクロデブリッダー(シェーバー)システムは、整形外科領域で内視鏡下関節手術用に開発されたシェーバーシステムを副鼻腔手術用に小型化した手術機器で、外来で鼻茸の手術ができます。 U.マイクロデブリッダーと鼻茸手術 マイクロデブリッダーは、弘前大学耳鼻咽喉科が1994年に本邦で最初に臨床応用し、その有用性を報告した手術機器で、当院でも1995年に、整形外科用クワドラカットACLシェーバーシステムを用いて手術を開始し、以後、耳鼻咽喉科専用のマイクロデブリッダー単独で、あるいは炭酸ガスレーザーと併用しながら鼻茸手術を行っております。 マイクロデブリッダーを導入以後、大きな鼻茸や広基性鼻茸も、安全・容易に手術できるようになりました。 マイクロデブリッダーは、現在、内視鏡下鼻内手術の手術支援機器として全国で汎用されておりますが、マイクロデブリッダーを用いて鼻茸を手術すると組織検査はできないという記載が散見されます。 筆者は、小さな吸引瓶と茶漉しなどのメッシュを用いて組織片を回収して病理組織検査を依頼し、満足できる検査報告を入手しております。 すなわち、マイクロデブリッダーを用いた手術の際にも、若干の工夫を加えることにより組織検査は可能であります。 |
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