まず、1200年の都、「京」への近さ。
なだらかな丘を二つほど越えれば、もうそこは京の都。
今でも大津の中心街から京都の街中へは10kmちょっとです。
道路はいつも混んでいるのですが(笑)、
真夜中にスイスイ走ると、20分もかからないくらいです。
この絶対的な近さは今も昔も変わりません。
京に着けば、あとはそのまま水運を使って大坂へと下れました。
琵琶湖の東は、東海道を行けば美濃、尾張。
北へ抜ければ北陸の玄関口・敦賀。
琵琶湖の水運を利用することで、
近江の国は物流の重要な中継地となりました。
モノが動けば、お金も動きます。
その潤沢な流れを捉えて富に変える商売が盛んになります。
そこから生まれたのが近江商人。

東海道五十三次 「大津」宿
世界に名だたる「近江商人」は、
そのような背景から生まれました。
いまでも、この近江商人の血は
連綿と引き継がれています。
大丸、高島屋、セゾンなどの流通業はもちろん、
丸紅、伊藤忠などの商社、
東レ、日本生命、武田薬品なども、
現代に続く「近江商人系」企業です。
そして、この地の住みやすさ、利便性については、
物流経済が成立する中世以前から
為政者の目にとまっていました。
上古には「近江京」が置かれたこともあります。
今のJR「大津京」駅周辺だといわれています。
近世以降は、一部を除いて大方が中央政権の直轄地。
それだけ重要視されていたのだと思います。
近年も、この「地の利」を生かして街が発展してきました。
京阪神方面へのアクセスはかなり良好であるにもかかわらず、
地価はリーズナブル。
マンション価格も買いやすいレベルでした。
その結果、京都大阪から多くに人々が流入して来ていたのです。
しかし・・・2007年を頂点とする不動産のミニバブルが
この大津の地でもマンション市場を狂乱させました。
市場特性を無視した多くの物件が乱立し、
無残な姿をさらす結果となりました。
その多くは東京資本によるものです。

プラウド大津におの浜(完売済)
しかし今、大津のマンション市場は、
健全な価格を形成しつつあります。
それでいて、ミニバブルの残影を
やや引きずっている物件も残っています。
ただ、このような時でも
やはり冷静にマーケットを見つめ、
自分の買おうとしているマンションを客観的に評価しなければ、
購入後大いに後悔することになります。
このレポートは、そんな迷えるエンドユーザーに
ひとつの指針を示すために書かせていただきました。
そしてこのレポートでは、
合計6物件のマンションについて
それぞれコメントを述べさせていただきました。
ただし、マンションのご購入は、
それこそ各ご家族個々の事情を重視すべきもの。
私が一概に「資産価値」だけを尺度に「いい」「悪い」を
決めるべきではないことは重々承知しております。
ですので、このレポートで示した私の「視点」は
あくまでもひとつの参考として、ご活用いただければと思います。
 ビジュール琵琶湖京阪浜大津
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 アークレジデンス大津中央
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 サンクタス大津石山
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 ベリスタ大津駅前
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 シャリエ大津・京町
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 サーパスにおの浜
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「コレは、買っていい」というマンションもありましたが
「コレは、価格交渉が必要」というものもありました。
それぞれについて、私なりの考えを分かりやすく解説したつもりです。
そもそも、マンションは安い買い物ではありません。
ただ、モデルルームで営業マンの話だけを聞いて決めると

あとでとんでもない後悔をすることにもなりかねません。
そこで、私の提供する多角的なマイナス情報も、
判断材料として十分にご吟味いただいても、
決して無駄にはならないと思います。
さて・・・・・
世の中には、私のレポートのように、
マイナス情報を躊躇わずに記載しているような
「資料」はほとんどありません。
もし、それを求めるのなら、専門のコンサルタントに依頼して
「不動産調査報告書」のようなものを
作成してもらうしかありません。
それには、十数万円から数十万円の費用がかかります。
ネット上にはマンションの「口コミ情報」なるものを表示している
掲示板サイトがいくつかありますが・・・・
実は、まともなマイナス情報は、ほぼ掲載されません。
なぜなら、ああいったサイトは、
間接的にマンション分譲会社が出している
「広告費」によって運営されているところがほとんどです。
したがって、販売側に都合の悪い情報は「削除」依頼によって
いつの間にか見られなくなっている例がほとんどです。
ですので、一般のエンドユーザーさんは
ご検討のマンションについての「真実」に近い
情報は非常に集めにくい環境に置かれているのです。
私のような「住宅ジャーナリスト」を名乗る人間も、
今までは「企業をスポンサーとする」人々ばかりでした。
「エンドユーザーの立場にたち」なおかつ
「企業との対立を辞さない」活動を行っている
住宅ジャーナリストは、ほぼ私だけではないでしょうか?

マンションを買ってしまってから後悔しないために
多角的かつ客観的な「判断材料」を!