2回目の体験

                                     感覚遮断機




2回目の感覚遮断機体験です。
1回目のタンクは卵型でしたが、2回目は長方形でした。

裸になって、シャワーを浴びて、タンクに入り、ドアを閉めて、プカーッと浮かびます。今回は目に液体が入らないように、髪の毛をおでこの後ろにピタッとくっつけました。液体に浸った手で髪をかき上げたりすると、顔についた液体が目に入ってしまうかもしれないからです。


1回目もそうだったのですが、首の曲げ具合(寝かせ具合?)がなかなか定まらず、ちょっと不自然な感じだったので、eccoの人のアドバイスに従って手を首の後ろに組んで頭をのせました。それも慣れてきて、手を外して首の力が完全に抜けるくらいに、思い切り頭を後ろにそらしてみると、おでこの、丁度生え際くらいのところに液体の表面が来る程度で安定しました。結構、頭って重たいみたいで沈むのです。でも結構、顔は沈みません。


真っ暗です。そして音も、自分の呼吸音と心臓の音くらいしか聞こえません。時々天井からしずくが落ちてきますが、耳が液体の中に入ってしまっているので、その音も鈍く聞こえます。

さっそく、目を閉じている時に見える光景が目を開けていても見えるのか試してみました。目を閉じていると出てくる、赤や黄色や青の点々は、目を開けている時でも外の風景にかぶって見えることがあります。この暗闇でも、目を閉じても開いても、同じ位置に見えます。目を閉じている時に、赤や青や紫色の光がぼわっと浮かんできて、形を変えていき、小さく一点に収縮していったり、大きくなって画面いっぱいに広がったりする映像が見えます。それが、真っ暗な中、目を開けた状態でも見えるのかどうかが知りたかったのです。

なんと目を開けていても見えるのです。目を閉じた時と同じ位置、同じ色で見えたのです。今までまぶたの裏の映像を見ていたと思っていたのが、実は脳の中で見ていた映像だったんですね。少しびっくりしました。
←こんな感じの光景です

タンクに入る前に、友人が「座禅をしている時、瞑想できなければ、妄想するといいらしいよ。妄想が尽きた時に瞑想が始まるから」とアドバイスしてくれました。瞑想しようとは思っていなかったけれど、なるほど、暇になったら妄想してみようか、と考えていましたが、意外となにも考えません。真っ暗な中の風景をぼーっと眺めたり、なんとなく自分の体のことを思ったりしていました。


浮かんでいると体の中で力んでいる場所がふと見つかります。いつのまにか奥歯をぎゅっとかんでいる事に気づき、その部分の力を抜きました。今度はおしりの右側に力が入っていることに気づき、それも力を抜きました。体の力が抜けて、プカーっと浮かんでいるとだんだん半睡状態になってきます。うとうととしてきます。短い夢を少し見ていると、体がビクッとして目が覚めます。ビクッとすると体のバランスが少し崩れて、波が立って、安定するまで少しアワアワします。そしてまた、うとうととしてきます。たわいもない夢、例えばこのタンクの体験が終わってお金を払っている夢とか、家で姉の子供と話をしている夢とかです。


夢の中で、ドアを開けようとして右うでを動かしたら、現実でも右うでを動かしてしまい、それで体のバランスが崩れてアワアワしました。あと、穴に落ちる夢をみると足がスコンと抜けるような感じがして、ビックリして起きてしまいますが、これをこの液体に浮かんでいるこの時に見てしまいました。さすがにこれはあわてて、手足をバタバタさせてしまいました。



夢の中でプラスチックの箱を閉じる映像が出てきました。CDケースのようなかたいプラスチックの箱です。それを閉めるとパチッという鋭い音がして、びっくりして目を覚ましてしまいました。静かなタンクの中で、頭の中に、そのパチッという音がとてもリアルに響いたのです。



また別の夢で、水のしずくがポタンと落ちるのを見て、そのポタンという音が、やはり頭の中にリアルに響いてびっくりして起きてしまいました。

タンクの天井から落ちてくるしずくは耳が液体に浸かっているので、そんな風にはっきりと聞こえることはありません。そのリアルな、はっきりとした音に驚いてしまいました。


少し落ち着いて、つばを飲み込もうとしたら、うまく飲み込めないんです。横になって、しかも頭が後ろにそっているから、重力が飲み込む助けになってくれないんです。いくら無理をして飲み込もうとしても、ゴクンとのどを動かしても、つばが飲み込めないので、これはちょっと落ち着けないです。飲み込むのはあきらめました。


そのうち足のももの内側の液体が波打っているのに気づきました。定期的にももの内側に波が押し寄せてくるのを感じます。ところがいつまでたっても波がおさまりません。変だなー、と思っていると、それが波ではなくて、ももの中の血液が定期的に流れている鼓動だと分かりました。ももの内側も、手首と同じように脈打っているのを、初めて感じました。


長く入って体が安定してくると、液体に浮かんでいるというより、ゼリーの上にのっているみたいに感じる、とeccoの人が言っていました。まさにそんな感じです。液体の中で完全に力が抜けてくると、体が安定してピタっと固定されて動きません。160度くらいに自然に曲がったうでなんか、もうこれ以上、絶対に曲がらないんじゃないかと思えるくらいピタっと固定されてます。実際曲げようと思えば曲がるんですけどね。


長く時間がたつと、下半身をあまり考えなくなってきます。動かせばそこにあるのだけれど、遠いような、存在がうすくなっているような感じです。逆に頭がとっても大きく感じられます。

最後の方ではふわふわのゼリーのクッションに、とても大きな頭だけをのせているような感覚がしました。狭い部屋の隅のベッドの、はたまた壁際にクッションで大きな頭を固定されているような感じです。少しだけ、棺おけの中にいるような気にもなってきました。たぶん棺おけよりも居心地がいいとは思うけれど。


すると急に一人ぼっちでここにいることに対して、孤独な感情が押し寄せてきて、寂しくなっちゃいました。部屋をへだてて人がいるという安心感はあるのに、一人ぼっちでいるのが無償に寂しくて、友人の顔が浮かんできました。こんな感情が起こるとは思ってもいなかったので、不思議でした。


そうしているうちに、何やら音が聞こえてきました。あ、幻聴が聞こえているのかな、なんてぼーっと思っていたら、終了の音楽だと気づき、ガバッと起き上がりました。するとおでこについていた液体がタラーっとたれて、目に入ってしまいました。痛い!大急ぎでタンクから出て、シャワールームに駆け込みました。いきなり現実の世界に帰ってきてしまいました。


タンクから上がってみると、体がなんとなく楽になっているような、軽くなっているような気がしました。筋肉がほぐれているようです。体が暖かくもなっています。たぶん、血行が良くなっていたんだと思います。

Eccoの人によると、潜在意識にアクセスするような深い体験は4回目以降くらいからだそうです。


 


  1回目の体験
  2回目に向けて
  2回目の体験