連絡ノートの書き方

            2009.2.3 upload
             2009.3.24 reviced

 

治療を開始すると、私がA5のノートを渡します。
表紙に名前と記録開始−終了の日付を記入して下さい。
1ページに1週の記録をします。
耐性導入、限界値以外の食物摂取の記録、体調の記録は別のノートに書いてください。

日記は私からのお母さんへの指示、母親から私への報告が目的です。
日記はカルテ同様に重要です。
何回も同じ量が通らなかったりで行ったり、戻ったりした場合や、長期間導入を休んだときには数ヶ月単位の摂取量の動向をぱっと掴むことが必要です。その目的でもノートを利用しています。カルテにも同じことを書いてはいますが、カルテはもっと書き込みが多いので、そのためには使いにくいのです。


1.限界値検査のとき
限界値検査のときは私がノートに下のようにいつ、どれだけ食べるかという予定表を書きます。おかあさんは結果を(-)とか(+)とかノートに書いて下さい。決して最後に出た日のことだけを書かないように。なぜなら、お母さんが量を間違ったり、抜かしたりしていて、言われた通りに検査ができてないことがかなり多いからです。
            牛乳
12/8     1/16000さじ(-)               症状が出なかったら(−)と書く
12/9     1/8000(-)
12/10    1/4000(-)
12/11    −
12/12    1/2048(-)
12/13    1/1024(-)
12/14    1/512(+)                      症状が出たら(+)と書く  
  

  9:00⇒9:05〜9:20」    9:00に食べてすぐ(5分後)に、口の右に湿疹が
             出始めた。     9:25に 湿疹が消えた

←症状は絵を書くのが一番です。
 食べた時刻、症状が出た時刻、症状が消えた時刻は
 必須項目です!

+、−は○の中に書いてもよい。ワープロでは字が出ないが、筆記ではその方が多い。

1.「午前9時に食べて、5分後に症状が出て、20分後には消えた」のように書いたとき、20分後というのは午前9時の20分後か、症状が出始めて20分後かわかりにくい。症状が出てその何分後に消えたというのは、医師の側が考えた方がわかりやすい。

2.時刻は24時間制で書く。
  午後2時は14:00と書き、午後7時は19:00と書く。
  そうしないと7:00⇒と書いたとき、午前7時に食べたのか、午後7時に食べたのか、わかりにくいときがある。


3.出なかった日の食べた時刻は書く必要はありません。



2. 自己血による耐性導入治療のとき

A.連絡ノートに使う記号

まず、自己血の記号の説明をします。
H、HN、Jの三種類があります。
Hとは保存血の略号(頭文字)です。
1回でまとめて8回または12回分採血して、血液処理して白血球を濃縮して冷凍保存しています。
HNとは保存生血の略号(頭文字)です。
1回にまとめて3回から、8回分採血しますが、血液処理なしで冷凍保存しています。
Jは自己血の略号(頭文字)で、来院時に1回ずつその場で採血、その場で注射しています。
乳幼児ではHかHNで、Jはありません。小学4年生以上ではJもあります。

昔からの習慣で、何クールの何回目という表示をしています。1クールは4回からなります。昔は1クールと2クールの間に休みを置いていましたが、今では連続してやっているので、特に意味はありません。
T−@、T−A、T−B、T−C
U−@、U−A、U−B、U−C
V−@、V−A、V−B、V−C
と進みます。

B. ノートの実例

黒字の部分をノートに記入して渡します。
お母さんの方では食べさせて観察した結果を赤字で記入します。


12/11 HU−C
12/11 (夕)みそ1/8さじ(−)
12/12 (朝)トーフ2cm角1個(−)
      (昼)牛乳8さじ(+)
       12:20⇒13:10〜15:50」
12/13 (朝)卵1/64個(−)
       (昼)ソーメン8mm× 

予定の負荷を食べなかった場合は'×'と記入します。
(忘れた、子どもが食べようとしなかった、全部食べられなかった、熱が出たのでやめた、
下痢をしていたのでやめた、前回の負荷の後の湿疹が残ったのでやめた、などの場合)

通ったときに(○)、通らなかったときに(×)とは書かないようにして下さい。
誘発症状かそうでないのかどうしてもわからないときは(?)と書きますが、これはできるだけ努力して(+)か(-)か判定して下さい。よくよく考えて判定をしていけば、だんだん に誘発症状か、そうでないか、見分けられるようになります。


まれに即時型と遅発型の二段階で症状が出ることがあります。そのときは分けて書く。

  10:15⇒10:45〜11:20」、13:55〜15:30
10:54から口の周りに赤いプツプツが出たがしばらくして消えた。
13:55からは顎から頸、胸の上にかけてバーと赤くなった。


3.微量連続摂取による耐性導入法のとき

スケジュールを黒字でノートに記入して渡します。
お母さんは観察結果を赤字で記入します。

12/13 卵1/2048個⇒    '⇒'は微量連続摂取開始の印として使っています。
12/14    ・         '・'は初回と同量を食べるという印として使っています。
12/15      ・
12/16    ・
12/17    ・
12/18 卵1/8個(+)

9:15⇒15:00〜頬に出て寝るまで赤い。翌朝薄くなる。

微量連続摂取の時刻は記入する必要はありません。 また、微量摂取は症状が出ない量を選んでいるので出ないのが当たり前。したがって(−)を書く必要はありません。万が一出たときだけ(+)と書いて下さい。

■微量連続のもうひとつの例
3/12 牛乳1/4さじを朝晩2回⇒ (32倍、6日) 
3/13 ・・             '・・'は初日と同じく、朝晩食べるという印として使っています。
3/14 ・・
3/15 ・・
3/16 ・・
3/17 ・・
3/18 牛乳16さじ( )


※緑の字は目的摂取量と連続摂取量の倍率、連続摂取期間を示しています。

 

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