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第9回オメガの会レポート
2001.6.10開催
2001.6.12 upload
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初めての日曜開催となったこの日、やはり2時にはたくさんの機器、出品作を搬入する会員の姿があった。しかし、前回につづいて出席者数は頭打ち傾向であった。コアなオーディオ・ファンが残り会員が固定したというべきかもしれないが。
出品作のうちで一番目を引いたのは河原さんの真空管アンプだろう。アンプを据える台座からしてすでに豪華版、その上に811A真空管に煌々と灯がともるとゴージャスな雰囲気が漂う。ウォーミングアップの30分の間に他のスピカーを聴く。
トップは長尾さんのシステムである。いつものオーディオテクニカの小型スピーカーであるが、耳慣らしにと思って軽い気持ちで聴き始めると「あれっ」とびっくりするほどいい音がする。今日のテーマはまるで機器と見まがうほどの大きさのカイザーの電源タップと「えのきど」のエナコムを、スピーカー用、ピンケーブル用、電源用と揃えた。スピーカー用はめざましく効果があるのだが、電源用はごくごくわずかな差。ピンケーブル用に至っては高価なピンケーブルだと使わない方がいい、という。このピンケーブル用エナコムの端子を長尾さんはなんとWBTのピンプラグに換えて使って性能を高めた。この後にも「えのきど」のスピーカー・エナコムと同じくスピーカー端子に付けて音を良くするインフラノイズのハーモナイザーのアクセサリー対決があり、ハーモナイザーが勝った。方向性はどちらにもあり、エナコムは黒をプラスにハーモナイザーは青をプラスにつなぐとよかった。
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| 藤井:DDD-S5のタンデム型 河原:811Aシングル・アンプ 河野:「K−40M」 |
次に藤井さんのアルパインのスピーカーユニットDDDS5をタンデム使用したスピーカーである。キャビは廃物利用のリサイクルである。このタンデムはユニットの向きを前、前と取り付け、後ろのユニットの背面は密閉にしてある。なるほどDDDS5らしい優しい音がする。これを後ろのユニットはON、OFF出来るようにしてある。両方鳴らすと確かに低域が出るが、残念ながら前だけ鳴らした方が素直な音になる。藤井さんもその点は物足りなさそうである。
参加3回目の河原さんは早くも自作アンプを発表。能率の高いスピーカーをという希望により、河野さんの「アルテックなんちゃって」をリファランススピーカーとして持ってきて頂いた。自作CD−Rアルバムの曲を次々かけるが、どの曲も堂々たる鳴りっぷりでソースを選ばない。吉井さんの30kgもあるアキュフェーズのパワーアンプと比較試聴もした。力はアキュフェーズの方があるが、音は固く感じられた。もちろん、今日は球に向いたスピーカーで聴いているのであり、能率の悪いスピーカーで聴いたら判断はまた違うだろう。事実、この後アキュフェーズもインシュレーターをかますと健闘したが、最初の印象は変わらなかった。このアンプは当日、最後にはリファランス・アンプになった。
次はFOSTEXのスピーカーコンテストを終わって戻ってきたばかりの作品、河野さんのFE103Mによるダブルバスレフ「K−40M」。底面が5角形という難度の高い工作、非の打ち所のない美しい塗装。その結果は入賞という、本来設定されていなかった表彰になったという。河野さんは選考経過に不満でそれも含めて14ページものレジュメを発表。出てきた音はというと、ダブルバスレフから想像する低音過多ではけっしてなく、バランスのいい音。さすが40作目ともなれば勘どころをつかんでいる。しかし、最初に鳴らした瞬間は紙臭さが残っているな、とも感じた。ここで茂曽路さんが登場し、セッティングを行う。プレーヤー、アンプとも壇上にあげて最良のコンディションで鳴らすとどんどんグレードは上がっていく。選考会ではここまで手をかけて鳴らしこむことはないであろう。
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| 山本:スリムエイトと、「リサイクル」ウーファ 坂谷:FX200タンデムをRBSで使い廻し |
山本さんは長岡先生設計のFE83によるスリムエイトを持ってきた。この音は単体で聴いても低域がダブついて切れが良くない。広い側板の鳴きが出ているのだろうか?パイオニアの廃物を利用したサブウーファーともどもヤマハのAVアンプで鳴らす。AVアンプに80Hzハイカットのポジションがあり、これにウーファーを繋ぐ。しかし、ウーファーのレベルが高すぎた。みんなの声でいいというところまで下げる。こんなときAVアンプは便利である。山本さんはこれをテレビ視聴のときに使っている。スリムエイトは本来の使い方として、テレビと家具のスキマに押し込めばもっと素直な音で鳴るかもしれない。
私は前回、FX200のタンデムを後面開放型で使って好評を得た。しかし、細かい音がよく出る反面、ソリッドな密な音が出ないというのが、私の不満だった。開放感があってしかも密な音を出したいということでリバース・バックロードホーン(RBH)にタンデムのまま収容してみた。これなら、密な音も期待できるし、低音も出る。開放的な音も受け継ぐかもしれない。あるいは、どちらも成り立たないかもしれない。自宅で音出ししたときは確かに重低音がブンブン出るが、気持ちの悪くなる音だった。それに、なぜか高いところの輝きがなくなった。出口にカーボンフェルトをつっこむとどうにかとの感触を得た。
さて、会員の反応はいかに。横山先生、「チェロがふたつ鳴っているように聞こえる」。茂曽路さん「カーボンフェルトを入れて前を板で蓋をしたときの音がいいね」。私「でもそれでは折角箱の中にホーンを作った意味がなくなる(^_^;)」。長尾さん「高音が濁っている」。酒井さん「以前の後面開放よりこちらのほうがいい。フェルトも入れない方が開放感がある」(「そういう意見も出たか!」)
各人の意見、批評はみなそれなりに正しい、当たっている。しかし、スピーカーの音が思わしくないと批評する言葉はそれぞれ皆違う。スピーカーの形式は「やはり○○でなければだめなんだ」という意見も出る。逆にスピーカーが成功するときには皆ほとんど同じ言葉でほめるし、スピーカーの形式を問う声も出ない。タンデム型はやはり箱に押し込めては本来の良さがなくなるのか、スピーカーの形式は何がいいのか、とにかく、これは問題作である。
最後は茂曽路さんが新作ケーブルの説明を行う。2月に原田邸で披露したものより3段階進んだものだという。具体的にはシールドに使うアルミ箔を和紙で裏打ちしたこと、金色のスプレイをかけたこと。まったくよく改良のネタが尽きないものだ。