常色山記

2.初登り、白木山
2001.1.1

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 初日の出を拝もうと、白木山(889m広島市安佐北区)に登った。前日の予想は晴れのマークと曇
りのマークが半々、50%にかけて起きたが、あいにく星が見えない。それでも一縷の望みを託して
行った。登山口に着いたのは5時半頃、急げ、間に合わないかも知れない。こんな曇天に登るやつ
いるかなと思うと登山口の駐車場は満杯に近く、登り口付近ではライトが連なっている。夜間の登山
は初めてだが、思ったほど危なくない。登り口付近の急登をあえぎつつ登る。すぐに暑くなって、上着
を脱いだ。
 9合目の付近からは急に明るくなる。頂上に
は7時3分着、間に合った。なんと人の多い
こと、キャンプファイアーには30−40人が集
まっている。日の出までの時間をわいわいい
いながら待つが、東の方向は分厚い雲が邪
魔していっこうに太陽が見えない。7時16分
むしろ西の方の空から雲が薄くなって、朝焼
けが見えて日の出を実感する。
 みんな、立ち去りがたく、日の出を待つ。
誰かが、大声でいう。「やっぱり、元旦はご
来光を拝まんにゃ。寒いじゃ、暗いじゃ、
言いよっちゃあ、つまりゃせんで。心の問題じゃけえ。ハッハッハ」。そうじゃ、そうじゃ、これがここ
にいるもののコンセンサス。隣の方から、お祝いのお酒を頂く、ありがたい、金粉入りである。おめで
とうの乾杯。お弁当を詰め込んだ。
  あきらめきれない気持ちを抱えたまま、下山の途につく。5合目付近の尾根を渡る。ここは山の中
腹なのに切り立った尾根になって自然の渡り廊下のようである。ここは私が白木の中でもっとも好き
なポイントである。5合目で振り返って今年最初の白木の姿を眺める。3合目のあたりではっきりと日
の光が射した。おお、やった。少し遅いが、日の出には違いない。木の枝ごしに雲を払いのける太陽
が見える。あわてて、デジカメを取り出し、2合目の撮影ポイントまでかけ降りるが、そのときには再び
雲の薄いカーテンが引かれ、高鉢山の黒々した山塊があるばかりであった。
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