| スギ花粉症の耐性導入法(経口免疫免疫寛容)の発展経過 2009.2.12reviced |
A.スギ花粉症の耐性導入法の歴史
B.スギ、ヒノキの鼻粘膜テスト
C.自己血注射
D.持ち帰りテスト
E.スギの皮内閾値テスト
F.治療にどのくらい時間がかかるか、どこから効くか
G.減感作療法との違い
C.自己血注射
院内で自己血注射をします。おとなは生血(なまけつ)をしますが、子どもは冷凍保存血を使うことが出来ます。
D.持ち帰りテスト
スギ、ヒノキ花粉エキスの閾値を自宅で測定できるよう、持ち帰りセットを作っています。持ち帰りテストを行うことにより、効果的に鼻粘膜閾値を上昇させることが出来ます。
例 3月6日午後3時(自己血注射直前)テスト
スギM13から開始し、M11で(+)
ヒノキ#13から開始し、#8で(+)
3月6日午後9時(自己血の6時間後)テスト
スギM13から開始し、M9で(+)
ヒノキ#11から開始し、#4で(+)
同濃度すなわち、スギM9の1mlとヒノキ#4の1mlをコップ1杯の水で飲みます。
※飲むのはこの回だけです。
※開始濃度は前回成績を見て多少引き上げてもいいです。
※時刻は6時間後が都合が悪ければ24時間後まで変更可です。
3月7日午後3時(自己血の24時間後)
スギM11から開始し、M9で(+)
ヒノキ#8から開始し、#5で(+)
※自己血で上がった閾値が24時間後まで維持されているのを確認するためです。
3月13日午前7時(自己血当日)
スギM11から開始し、M10で(+)
ヒノキ#8から開始し、#5で(+)
※当日医院の中で待つ必要がなくなります。
E. 効果発現までに要する時間と治療期間
まず、鼻粘膜閾値がM0、#0に上がるのにどれくらいかかるか、ということですが、初回の閾値にもよります。例えばM30のようにいくらでも低いひと
がいるので一口には言えません。また、急速に上がる人がいる一方で治療に抵抗するひともいます。
一方、はじめからもM0というひともかなりいます。
明らかな症状があり、RASTでも陽性であるにもかかわらず、鼻粘膜閾値が測定されない方がいます。なぜかは不明です。このときは経験から適当に低
いところから、段々濃くしていきます。たいていはこのやり方でも効果があります。シーズン中に始めた人では後で閾値が測定されるようになる場合もあります。
個人の免疫的状態の方が影響が強く、アトピー性皮膚炎を持つひとと重症かつ、長年月罹患していた花粉症のひとは非常に長くかかります。それ以外のひとですと、数週間−10数週間で
M0に達します。
F.微量連続摂取法
まだ、試験的にしている方法です。閾値が原液濃度までに上がってきたときには、6番から10番くらい薄いエキス1mlを渡し、それを500mlのペットボトルの水で薄め、冷蔵庫においておきます。その希釈エキスを5ml(ティースプーン1さじ)ずつ1週間毎日飲んでもらいます。1週間後自己血をし、希釈用のエキスの番号を1つずつ上げていきます。
| 減感作療法 | 耐性導入法 | |
| 自己血注射 | しない | する |
| 投与法 | 皮下 | 経口 |
| 投与スケジュール | 一律 | 1回毎に鼻粘膜閾値を測定して決める |
| 増量 | 5回で10倍 | 経口のときは1回で5倍以上のことも |
| 「進級試験」 | なし ただし、副作用出れば減量 |
毎回閾値を測定している |
| 副作用 | 注射部位の腫れ、かゆみ 全身的副反応出ることあり |
なし |
| 即効性 | あり | なし |
| 治療期間 | 2−3年 | シーズン中のみ、長くとも半年 |
| 維持 | 1−3年 | 不要 |
| 治療成績 | 70−80%は脱落、 70%が効果 |
85%の患者に効果。速効性がある。 2003年度、スギ花粉症治療成績のまとめ |
耐性導入法と減感作療法の違い も参照のこと。