さっこの短歌講座
ねじ花の・・・・・(sakko即詠)

ねじ花の ねじれやさしみ 写メールに
   おさめて一日(ひとひ) 幸せとなす  

ねじり花は不思議な花である。植木鉢に植えて育てようとしてもなかなか難しい。
なのに 他の花の横にちゃっかり根付いて咲いている。
ねじり花の写真を撮った。
ねじれているのやいないのや、いろいろである。

何も難しいことは云うまい。 素直に歌えばいいのである。
もう一度短歌を作ろう。 今度こそ私自身のために。

それにしても短歌に明け暮れていたあの日々が懐かしい。
推敲に推敲を重ねぎりぎりまで自分を追いつめて歌っていた日々。
もう其処へは帰れない。帰らなくっていいのだ。

そのためにも 以前作った短歌をここにおさめて置こう。
一度には書き込めないから少しずつ増やしいこうと思う。
私の短歌に対するご意見などお聞きしたいです。

ガラスの城 

これはず〜〜〜と昔、毎日新聞に投稿した歌である。
選者は前登志夫先生。sakkoの短歌入門の歌である。
「ガラスの城」と題してまとめて見た。

・引き出しに春咲く種子をしまひゐて
         うそぶきて我は夜の町をゆく

・我より出でて行きしものあり言葉なく
         夕餉に独活を薄切りにして

・わが部屋の空間に伸びる手のありて
          へだたりしままの心と思う

・葉鶏頭のもえさかりゐて静かなり
         その日の午後に手術終へたり

・モリアミンの静かに落ちる点滴に
        時雨聞きをり尚癒えずして

・セメントの亀裂に雨の残りゐて
         血を売る人の列長かりき

・生き物の生きる形か洗はれて
         生姜は白き肌を日に干す

・地球儀を回しゐる子よ健やかに
         育まれ行け父母よりも

・丹念に色塗りてゆくわ吾子の指よ
         わが空白の日々に触るるな

・垂直に上がり行く鳥たむろして
     われとりまきぬ朝霧の中

・朱の色に空も川原も塗りし子と
      その絵を持ちて人ごみをゆく

・名を呼はば小さき構えを見せる子の
        部屋に黄菊の静まりて咲く

・さかさ陽に吾子走り来る黒き影と
       なりし子を 吾は胸にだきしむ

・突き詰めて行く術はなし胸深く
        我の墓標は音立てて燃ゆ

・葡萄畑の網なす棚の低き夜を
       星移り行くなべて静かに

・海恋ふる吾子の話は続きゐて
   われはくりやにバターとかしゐる

・たそがれの山かいの道を幌つけて
       乳母車行く落ち葉散る中

・故もなく悲しき日なり店頭の
       白き根深が陽に映えてをり

・たそがらの空に積もれるものの中
        鳥かごをさげ吾子返りきぬ

・土よりの祈りのごとく枝を張る
        木立続けリ冬の地平に

・たそがれに貼り付けられし形して
       ブランコに立つ少年の脚長し

・ブランコのくさりの影がわが胸を
       貫きて土に長き図を描く

・いつの日かわが愛を疎む日もあらむ
       窓近き地球儀と吾子の手の影

・身ごもれぬ女となりし吾が前の
   ブランコの吾子近づきてまた空にかえる

・店頭のくさりが銀にひかりいて
        この夕暮れを上る階なし

・問ひ詰めることいつよりか避けてゐて
        黄色の芥子に長き雨降る

・セーターの首の部分のみ伸びていて
        疑はぬ愛に慣れてゆく日々

・出口なき地下道を行く恐れありて
        背を向けしまま列の中ゆく

工事中です。 まだまだ続きます。