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 顎関節症あごの痛み 口が開かない

1.顎関節症とは


専門的には『痛みと機能障害によって特徴付けられる咀嚼系の臨床的問題』のことを言います。
わかりやすく言えば、口を開いたり閉じたりするときにあごの関節付近が痛い、口が開きにくい、
などの症状を起こす病気です。

最近大食い選手権世界チャンピオンがこの顎関節症にかかった事で広く知れ渡るようになりました。

多くの場合、かみ合わせが悪いことが原因となります。

かみ合わせがあごの痛みの原因です

2.原因


顎関節症は、下あごの骨(下顎骨)の関節(下図の赤丸で囲んだ部分)が異常を来すことによって起こります。

あごの関節(顎関節)は、頭の骨(頭蓋骨)にある関節のくぼみ(関節窩)、下顎骨にある関節頭、
その間にある関節円板によって構成されています。

多くの場合、何らかの原因により関節頭が後ろにずれ、その結果関節円板が前方にずれることにより、
口を開くときに関節円板が邪魔になり、『口が開きにくい』、『口が開かない』、『口を開くと痛い』といった症状を来します。

この様なな症状を起こす原因は、下記の通りです。

A 咬み合わせ

多くの場合、咬み合わせが悪い(本来当たるべきでない部分が当たる、咬み合わせが低い、等)ことが
原因となっているようです。

もちろん他の要因も関連していると思いますが、他院(口腔外科等)にて『ストレスが原因だから治せない』
と言われた患者様でも、当院で咬み合わせを治療することにより、症状が改善することがあります。

B ストレス

ストレスが咬筋(噛むために最も重要な筋肉)の異常な緊張をもたらし、それが原因の一つとなる場合があります。

C あごの関節自体に原因がある場合

顎関節(あごの関節)自体に解剖学的・機能的不調和が原因になる場合があります。

D 筋肉に原因がある場合

咀しゃく筋(噛むことに関する筋肉)を過度に使用した場合等に、筋肉の機能障害を生じ、
それが一因となる場合があります。
例えば、ガムを噛むと筋肉が疲れ、症状が悪化する場合がこれにあたります。


E その他

3.治療法


A 咬み合わせの治療

a スプリント療法

通常上の全ての歯を覆い、すべとの歯が均等に当たるような『スプリント』と呼ばれるものを、
主に就寝時に装着して使用していただきます。
様々な種類がありますが、当院では全て1種類で対応し、殆どの例で症状が改善します。
この方法は一般的に行われていますが、
当院の特徴は一般的に知られていない方法で、
何時間もかけて細かく咬み合わせを調整してゆく
ことにあります。

スプリントの治療により症状が軽減し、かみ合わせが安定してきたら、次の段階(下記b・c)の治療が
必要になります。
かみ合わせの治療は、ごく簡単なものを除き、膨大な時間と労力を要しますので、自費診療となります。
 矯正治療が自費診療であるのと、同様です。)

但し、自覚症状がでてから長期間放置されていた場合、症状改善に時間がかかることが多いので、
なるべく早期に治療を受けることが重要です。

外傷(打撲)などによるもの、心因的要因が関係している場合、かみ合わせの治療だけでは治らない場合が
あります。

b 咬合調整

a のスプリントを装着していると、あごの関節にとって都合の良い咬み合わせに変化してゆきます。
それにより、自分の歯が全て同時に当たるのではなく、どこかが先に当たるようになってきますので、
その部分を少し削ります。

簡単な処置は保険診療で出来ますが、下記の補綴処置と組み合わせる場合は自費診療となります。
詳細は、御来院時に説明させていただきます。

c 補綴による咬み合わせの構築

咬み合わせの異常が軽度な場合は咬合調整だけで済みますが、重度な場合は全体的にかぶせもの等に
より咬み合わせを再構築する必要があります。
(自費診療:大がかりな処置が必要な場合は、高額になる場合があります。)

d 歯列矯正治療

以前は、歯列矯正により顎関節症が治る、といわれた時代もありましたが、現在では治らない場合が多いと
言われています。


B その他

筋肉が緊張している場合は、電気的マッサージや薬剤によりその緊張をほぐす、等 他の治療法もありますが、
当院ではその必要性を感じないため行っておりません。
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