1.睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時に、低呼吸や無呼吸になる病気のことを言います。
1970年代に、Guilleminaultらによって、この概念が提唱されました。
(無呼吸とは、10秒以上鼻と口の気流が停止する状態のことを言います。)
働き盛りの壮年期(50歳代)に最も多く、男性に多いと言われています。
わが国では、新幹線の運転士が居眠りをした事件で、広く知れ渡りました。
2.睡眠時無呼吸症候群の症状

イビキと日中の眠気が典型的な症状です。
眠気による集中力や判断力の低下は、
・ 交通事故の引き金となる
・ 就労効率の低下
・ 学業成績の低下
など、時に社会的に重大な損失を招く場合があります。
居眠り運転による交通事故の頻度は、中等度以上睡眠時無呼吸症候群の方は、
正常な方の7倍といわれています。
また近年、 高血圧・糖尿病・心臓病など、多くの生活習慣病との関連が明らかになってきています。
3.睡眠時無呼吸症候群の治療

(1) 内科的治療
経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)
睡眠中hに酸素マスクを装着し、持続的に空気を吹き込んで気道閉塞を予防します。
肥満治療
この病気の患者様の多くは、高度の肥満、高脂血症、高血圧などを合併しています。
この様な方には、肥満治療が必要となります。
(2) 歯科的治療
特殊なマウスピース(口腔内装置)を使用し、下あごを前方に誘導します。
これによって、舌が前下方に前進し、気道が拡大することにより、
呼吸の停止を防ぎます。
但し、虫歯・歯周病のある方はその治療を先に行う必要があります。
また、入れ歯を使用している方には作成できない場合があります。
装置作成の可否は、ご来院いただき、診断させていただきます。
(3) 耳鼻科的外科治療
手術により、気道の閉塞を防ぎます。
(4) 薬物療法
薬剤による治療は、様々な薬剤の試みが報告されていますが、
現在のところ確立されていないようです。
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