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歯の周りの、歯を支えている部分を歯周組織といいます。
歯周組織と歯の構造は、下の図の通りです。


 
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U.お口の病気
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お口の中に存在するある種の細菌(ミュータンス菌など)が作り出した酸により、歯が溶かされることによって穴が開いてしまう病気です。
虫歯菌は甘いものなどが大好きで、
CO 要観察歯と呼び、歯の表面が白くなり、ザラついている状態
C1 エナメル質(歯の表面)が酸により溶かされ、エナメル質に穴があいた状態
C2 象牙質(歯の中の方)にまであながあいた状態
C3 歯質の破壊が象牙質全層に及び、むし歯が神経(歯髄)まで進んだ状態
C4 歯の大部分がむし歯になり、根だけが残った状態
 
上の写真はCOの例です。右の写真は左の6年後です。
奥歯の溝が黒くなっている部分がCOと呼ばれる部分です。6年間経過観察していますが、全く進行していません。
多くの方は、溝の部分が黒くなると『虫歯ではないか』と言って来院されます。しかし穴が開いていない状態では殆どの場合がこのCOに属します。
『念のため』詰めて欲しいという方もおられますが、歯は一回治療してしまうと、無傷の歯(未治療歯)より虫歯になりやすくなってしまいます。
ところが、現在日本では、上の写真のような状態の成人の歯を殆ど見かけません。
これは一体どうしてなのでしょうか?
残念ながら、削って白い材料で詰めてしまうケースが多いのが現状です。
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お口の中に存在するある種の細菌が、歯の周りの構造(歯周組織)を破壊してゆくことにより、歯を支えることが出来なくなって、やがて抜けてしまう病気です。
日本では40歳以上の成人の80%以上がかかっていると言われています。
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歯並びががたがたになっている状態や、上下のかみ合わせがよくない状態のこと。
見た目(審美)の問題のほかに、歯磨きがしにくくなることにより虫歯や歯周病になりやすくなったり、後述する顎関節症の原因となります。
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正常でないかみ合わせやストレス等が原因となり、あごの関節(顎関節)に障害が起こり、お口が開きにくくなったり開くときにあごの関節に音が出たり痛みを感じる病気です。
放置すると治りにくくなるので、なるべく早期に治療するべき病気です。
但し、完全に治せない場合もあります。
詳しくはこちらをご覧下さい。
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歯ぎしりには、ギリギリこすり合わせるタイプ、ギュッと噛みしめるタイプ、カチカチと噛むタイプ、の3つがあります。
実は、ほぼ100%の人が歯ぎしりをしています。しかも、信じられないくらい大きく左右・前方に動かしている方が、大半を占めます。
患者様に歯ぎしりの話をしたときに、多くの方は『私はしていない』と主張されます。皆様は歯ぎしりは必ず音がする、と思っておられますが、実は多くの場合音がせず、しかも寝ている間に行うため気づいていないだけなのです。
私が歯のすり減り方を鏡で見せながら説明すると、ほとんどの方は納得されます。
食事をしている時に噛む力は、20〜30kg程度といわれています。ところが、寝ているときに行う歯ぎしりは、人によっては100kg近い力がかかる事さえあります。
食事をしているときは、噛む力を歯根膜といわれる歯と骨の間の組織の中のセンサーで感じ取りながら、脳が適度な噛む力になるようコントロールしているため、歯に無理な力がかかることはありません。
例えば、硬いものを噛むときは、皆さんは恐る恐る硬さを感じ取りながら噛むと思います。逆に、ご飯(米)を噛むときは、結構調子よく噛んでいるのではないでしょうか?
この様に、昼間は歯に負担がかからない範囲でしか、力がかからないのです。
ところが、寝ているときは、この脳によるコントロールが効かないため、とてつもない力がかかってしまいます。
これが、長年の間に歯に大きなダメージを与える原因となるため、注意しなければならないのです。
それでは、歯ぎしりによるダメージとは、どのようなものなのでしょうか。
(1)歯に横向きの力がかかる
歯は歯の軸に平行な力(通常噛むときにかかる力)には充分耐えられますが、横からの力には犬歯以外は非常に弱く、多くの場合40才頃から徐々に耐えられなくなってきます。その結果、歯周病の進行が大幅に加速します。
難治性(なかなか治らない、治っても再発しやすい)歯周病の多くは、この歯ぎしりが関与しています。
(2)歯が根まで折れる
歯の神経(歯髄)は、痛みなどを感じ取るだけでなく、歯の補修作用がある重要な組織です。
以前ジェットーコースターの車軸が折れた事故、古くは日航ジャンボ機墜落事故で金属疲労が話題になりました。
歯には上記のように大変な力がかかるため、金属と同様に見えない亀裂が生じます。歯髄はこの亀裂を内部からミネラルの供給により補修してくれるため、健康な歯が根まで割れることはほとんどありません。
ところが、神経を取ってしまった瞬間からこの補修作用がなくなり、歯にはどんどん亀裂が増えてゆきます。やがて、それらの亀裂はつながり、ある日突然歯の根はまっぷたつに割れてしまいます。
歯が割れるとその隙間にどんどんバイ菌が入って行き、短期間のうちに腫れ、痛み、動揺(ぐらぐらになる)を起こします。
こうなると歯は助けることが100%不可能となり、抜歯せざるを得なくなってしまいます。
従って、患者様の歯を長持ちさせるよう細心の努力をしている歯科医師が、最も恐れるのがこの歯の破折です。
(3)歯がすり減る
歯ぎしりはかなり強い力で行われるために、長年の間に大きくすり減ってゆきます。だんだん歯が短くなるので咬み合わせが低くなり、その結果前歯に負担がかかり前歯のかぶせものやブリッジが取れる原因となったり、噛む度に歯が横滑りを起こして上手く噛めなくなってしまいます。
この様な方が歯を失うと、入れ歯に強く力がかかり、入れ歯を入れても噛めない状態になることが珍しくありません。
噛めなくなった方を治療する場合、咬み合わせを元の高さに戻す必要がありますが、その場合ほとんどすべての歯を治療しなければならず、時間と費用がかかります。
これらの理由により、歯を守るためには歯ぎしりに対する対応が重要です。
それでは、どうして歯ぎしりをするのでしょうか?
噛むことは、動物にとって欠かせない本能であり、闘争本能に基づく行動でもありますが、人間は理性によりそれを抑制するため、歯ぎしりによってストレスを解消しているのではないかと言われています。
実験により、噛むことが血液中のアドレナリンやコルチゾールといったストレス物質を、減少させることが分かっています。
残念ながら、歯ぎしりを防止する方法はありません。歯ぎしりをしても歯に無理な力がかからず、且つスムースに歯ぎしりのできるよう、ナイトガードといわれるものを装着することにより、対応します。
ナイトガードについては、こちらを参照してください。
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知覚過敏は、コマーシャルでよく取り上げられるので、御存知の方も多いでしょう。
原因は多くの場合歯と歯ぐきとの境目付近の歯が削り取られたりすることにより、象牙質(T.歯と歯の周り(歯周組織)の構造参照)が露出し、象牙質の中にある象牙細管を通じて間接的に歯の神経に刺激が伝えられ、『冷たいものがしみる』『歯磨きをしたときズキッとする』というような症状を起こす病気です。
歯が削り取られるのは、多くの場合歯磨き粉を付けて強く磨くことが原因ですが、時に歯ぎしりにより歯の根元に強い力がかかり、歯の表面の結晶が飛び散ってしまうことによって起こる場合もあります。
また、稀に歯ぎしりで歯の先の部分がすり減り、同様の症状を起こすこともあります。
この病気では、厚いものがしみることは通常ありません。
いわゆる『凍み止め』の薬を塗ることにより、ほとんどの場合症状が改善します。特に当院で使用している薬剤は、効果が高く、ほとんどの方が多くて2度の塗布により症状が消失します。(対症療法)
ただ、元々の原因は歯磨きや歯ぎしりですので、これらに対応しなければ、再び同様の症状が再発します。
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ある小学校で実施された噛むことと知能に関する研究では、よく噛んで食べることによって
知能に発育が促進されることが報告されています。
噛むことで脳の血流量が増加し、大脳皮質の活動が活発になり記憶や学習能力が向上したり、
学習および記憶を促進させる脳内化学物質の濃度が高まるともいわれています。
粉末食と固形食で飼育したマウスを使った実験では、固形食を噛んで育ったマウスのほうが老化が遅く、
寿命も長くなります。
また逆に、噛むことを制限することによって、記憶、学習能力に深く関与する脳細胞が減少したり、
痴呆を進行させる可能性があるといわれています。
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噛むことは、運動能力や平衡感覚にも影響を与えるといわれています。
寝たきりの方が入れ歯を使用するようになったら、歩けるようになる場合もあります。
この様に、噛むことが全身の健康にとって非常に重要であることがわかると思います。
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近年、歯周病にかかると、他の重要な病気の原因や誘因になることがわかってきました。
それでは、どのような病気と関係があるのでしょう。
A.心臓病
歯周病患者の心臓発作の確率は、健康な人の2.8倍も高いという
報告があります。
B.脳卒中
歯周病患者とそうでない人に比例してリスクが3倍といわれています。
C.がん 
歯周病歴のある男性医療専門家を対象にした長期研究で、
がんになる可能性が全体的に14%高いとの結果が、
インペリアル・カレッジ・ロンドンのドミニク・ミショー博士らによって
報告されました。
(2008年5月27日)
論文では「喫煙その他のリスク要因を考慮した上でも、
歯周病は肺や腎臓、すい臓、血液のがんのリスク増大と大きな関連性があった」と結論づけています。
D.糖尿病
歯周病があると血糖値のコントロールがしにくくなります。
E.早産
中・重度の歯周病になっている妊婦は早産の危険が7.5倍も高いといわれています。
F.その他
肺炎・肺気腫・気管支炎・喘息などとの関連が報告されています 。
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むし歯や歯周病の治療法や予防法について説明します。
永久に保つ治療法は存在せず、治療を繰り返すことが
歯を失う大きな原因となります。
治療法についてはこちら
一部の歯科医院が予防に力を入れているのは、
予防に優る治療はないからです。
予防についてはこちら
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