1.お口の健康を守るためにもっとも重要なことは

メインテナンスは欧米では随分前より普及しています。
その結果高齢者の歯の残存数も、日本人に比べてかなり多くなりました。
近年、歯周病の『メインテナンス』、『クリーニング』と称して、
数ヶ月に一度歯のお掃除を行う歯科医院が、都市部を中心に増加してきています。
様々な歯科関連のホームページを閲覧していると、
『定期的に歯科医院にクリーニングに通い、歯の健康を守りましょう』
といった、あたかもクリーニングだけで歯の健康維持ができるかのような記述が目に付きます。
それでは、歯科医院での歯のクリーニングを定期的に行うだけで、
歯は守ることができるのでしょうか?
答えは『No』です。
歯を守る上で最も大切なのは、
専門家の指導を受けた方法で、歯磨きを充分な時間をかけて行うことです。
また、重症の方は手術等を行って、自己管理の行いやすい状態にした方がよい場合が多く、
時間をかけて治療を行う必要があります。
それらのことを実践した方が、正しいクリーニングを定期的に受けて、
始めて十分な効果を得ることができるのです。
このこと(適切な自己管理の重要性)は、世界で最も早くからメインテナンスの考えを実践・提唱してきた
アクセルソン先生が講演をされる際、常に強調しておられます。
2.メインテナンス・クリーニングの副作用

日本では、メインテナンス・クリーニングの際に、荒い研磨剤(=磨き砂のような物)を使用して、
細菌が付着している・いないに関わらず、歯全体をクリーニングすることにより、
歯の『白さ』を保つように行っている医院が多いようです。
このことにより、着色が除去されて歯が白くツルツルになり、しかも気持ちよくすっきりとするため、
継続的に医院に通っていただく手段として利用しているようです。
しかし、荒い研磨剤は少なからず歯にダメージを与えます。
日本人の歯は欧米人に比べてかなり薄く、長期間クリーニングを繰り返すことによって、
逆に歯に大きなダメージを与えかねないことが、最近指摘されています。
また、歯石を取る装置でクリーニングを行っている医院もあるようですが、通常の装置では歯に
若干の悪影響があり、それを繰り返す事による副作用も指摘されています。
これらの方法でクリーニングを行った歯の表面は、電子顕微鏡で見ると傷まるけになっています。
効果が高く、副作用のないクリーニングを行うには、細心の注意が必要です。
3.歯磨き指導を行わずにメインテナンスを勧める歯科医院が増えている理由

現在、歯科医院はコンビニより多く、過当競争時代に突入しています。
従って、なるべく患者様にうけの悪いこと(歯磨き指導)は行わず、
うけの良いことのみ(クリーニング)を、本来の趣旨とは異なる目的で行うことが
流行しつつあります。
歯周病の進行は、10年単位の時間をかけてゆっくり悪化してゆきます。
しかも、多くの場合、重症の後期か、末期(手遅れ)になってからしか、自覚症状は現れません。
従って、患者様ご自身が受けておられる処置が、本当に効果があるのか否かは、
早くとも数年、遅ければ数十年経ってからしか、ご自身には分かりません。
そのため、どうしても楽な方(歯磨き指導を受けずに済む方)の医院が人気を得やすく、
結果的に誤った考えに基づくメインテナンスが増えてきています。
また、短時間に効率よくクリーニングするため、荒い研磨剤が多用されています。
歯の分厚い欧米人より、研磨剤の使用・選択には十分な注意を払うべきです。
さくら歯科は、真に患者様のためになる情報をお伝えするべく、研鑽・努力しています。
4.当院における歯の定期管理

当院では、まだ日本で定期的な管理を行っている医院が、主に都市部のごく一部の歯科医院で
行われていたのみの頃から、クリーニングや咬み合わせの確認・検診等の定期的な管理を
行っておりました。
当時は歯周病の定期的な管理に関する情報が大変少なく、様々な書籍や有名な先生方の講演を
聴きながら、試行錯誤して現在のシステムを築き上げて参りました。
クリーニングの際は、極力荒い研磨剤は使用せず、市販されている中でも非常にも細かい研磨剤を
中心に使用しております。
従って、歯に対するダメージはほとんど無視できますが、逆に処置時間が大幅に長くなってしまいます。
メインテンス発祥の地と言われる北欧では、30年以上前からメインテナンスを行っていたそうですが、
当院はこの分野で世界的に有名なブリギッタ氏に直接指導を受け、
それらの国で行われている方法になるべく近い考え方で行っております。
また、患者様の病状、ご希望に合わせて多種多様な手順で行っております。
北欧で実際に行われているメインテナンスを見学された方は、
『日本で行われている方法と大きく異なる』 とおっしゃっております。
詳細は、御来院いただいた際に御説明させていただきます。
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