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冷たい水を満たしたガラス製の浣腸器を手に持って部屋に戻ると、お姫様は四つん這いになって自分の尻の穴に指を刺し込んでいた。 「んんん……」 真剣な表情で指を動かしているその姿は、傍目からはまるで自慰に耽っているように見える。もちろん男性器を模した張り形を取り出そうとしているだけだろうが、清楚な王女様が余裕のない顔をして肛門を弄くっている姿に、俺は不覚にもしばし見蕩れてしまった。 「ふうっ……んんぅっ……」 俺が戻ってきたことにも気付かないほど、お姫様は必死になって張り形を抜こうとしているが、なかなか抜くことが出来ないようだった。 俺の指があの張り形に当たった時、窮屈な窄まりに分不相応な大きさを突っ込んでいるなと思ったが、やはり相当無理をしていたらしい。しかも随分と奥まで入り込んでいたので、取り出すのに苦労するのも当然だろう。 俺は気配を殺して部屋の隅に潜み、陰ながら応援することにした。 何度やっても上手く出来ず、お姫様の目には涙がうっすらと溜まり始める。額には僅かながら汗が滲み出し、呼吸も若干乱れている。 王女様は手を尻から離して、這い蹲ったまま「ふーっ」と息を吐いた。 もう諦めてしまったのかと落胆したが、それは俺の早とちりだった。彼女は大きく空気を吸い込んで、小刻みにプルプル震えながらいきみ始めたのだ。 「んっ……んんっ……」 高貴な王女様が顔を赤くして肛門に力を入れている姿がそこにはあった。薄暗い部屋の中で、窓から差し込む月明かりに照らされた彼女は、無様ではあるが神秘的でもあった。動物のような四つん這いの情けない格好が、王女自身の神聖な雰囲気を際立たせてさえいるのだ。 やがてお姫様の小さな尻の穴がムックリと口を開き、男性器を模った張り形が先端を覗かせた。木製の張り形は精巧に作られており、浮き出ている血管から裏筋に至るまで、必要以上に精密にできている。 王女様の可憐な肛門が、押し出された凶悪な張り形によりギチギチに拡げられた。 「あ、あうう……」 苦悶の表情を浮かべながら、それでもお姫様は張り形をひり出し続けた。ズズズ、と少しずつではあるが、確実に張り形が吐き出されていく。 王女様は半分ほどまで排出してから手を尻に伸ばし、張り形を掴んでグッと引き抜いた。 「んぐうっ!」 一気に力を入れすぎてしまったのか、一際大きな苦痛の声が上がった。彼女は身体全体をガクンと揺らして崩れ落ちた。 「はあ……はあ……はあ……」 うつ伏せになってグッタリしているお姫様をしばらく眺めた後、俺はゆっくりと扉まで戻って、出て行く時に開いたままにしておいた扉を軽くノックした。 「あ、セ、セッツ様……お、お帰りなさいませ」 「ああ。何かやってたのか?」 「え? い、いえ別に」 「ふうん。まあいいけど」 お姫様の痴態をじっくりと観察出来たのだから、誤魔化されたところで文句なんてあるはずもない。 「と、ところで、それは何でしょうか?」 話題逸らしではなく本気で不安になっているようで、王女様は蒼褪めながら俺の手にある浣腸器を指差した。 「アナルセックスの前に、ケツの穴を綺麗にしておかないといけないだろう? これはお互いのためになることだ。お前も、俺のチンポに自分の糞が付いてしまったら恥ずかしいだろう?」 「あ、その、はい。でも、ここへ来る前に綺麗にしてきましたから……。ですから、その、必要はないかと……」 「な……なんだと!?」 お姫様の予想以上の用意周到さに、俺はつい大声を上げてしまった。 考えてみれば、王女様は事前にアナル拡張に勤しむほど準備が良かったのだから、尻の穴も充分すぎるくらい綺麗にしていたとしてもおかしくはない。 「し、しかし、自分で浣腸なんてしたのか?」 「あ、いえ。侍従の方にお願いして、その、してもらいました」 「そうか。それはそれでそそる物があるな。ぜひ見学したかった。いやそれより……」 どうやってここで浣腸する口実を作るかが問題だ。やはり、お姫様には泣く泣く自分から「浣腸してください」と言わせたい。ぜひ言わせたい。そのためには、強引に浣腸するだけでは駄目なのだ。 虐殺将軍を暗殺するためにアナルセックスを頼まなければならない今の状況と同じように、アナルセックスをするために浣腸を頼まなければならない状況にしなければ……。 「お、お姫様。浣腸っていうのはな、一度やったくらいじゃ完全に腹の中は綺麗にならないんだ。分かるか? 二回はやらなければ、綺麗にはならないんだよ」 「はい。念には念を入れて、五回ほどしてもらいました。三回目以降は……その、水しか出ませんでしたから大丈夫だと思います」 「やりすぎだろ!」 用意周到にも程がある。清楚で可愛らしい外見からは、どこか抜けていて詰めが甘そうな印象を受けるが、実際は無駄に有能なお姫様のようだった。平和な時代に生まれていれば、案外、治世の名君になっていたかもしれない。 俺がベッドに腰を下ろすと、王女様は起き上がってベッドの上に正座した。俺はそれをチラリと横目で見てから、おもむろに口を開いた。 「実はな、それでもアナルセックスをする前には、浣腸をしなければならないんだ」 「な、何故ですか? セッツ様は私の言葉を疑っておられるのですか?」 「いや、そうじゃないんだ。だけど、お姫様がここに来てから今まで、何だかんだと結構な時間が経っているだろう?」 王女様は「あ……」と声を上げてポカンと口を開けた。どうやら盲点だったらしい。事前工作が得意な彼女も、全てを見通す目は持っていなかったようだ。俺は胸を撫で下ろしながら言葉を続けた。 「そう、腹の中は常に動き続けている。その間、何も食べてなかろうと、何の運動もしていなかろうと、関係なく。もうすでに、お姫様の神聖な尻の穴には、汚らしい糞便がすぐそこまで来ていてもおかしくはない時間なんだよ。お姫様のウンコが俺のチンポに付いても、そっちは恥ずかしいだけだが、俺の方は深刻だ。敏感な性器を不潔にすることの危険性なんて、ちょっと想像すれば分かることだ。そうだろう?」 お姫様の方へ顔を向けると、彼女は正座したままコクリと頷いた。 根拠のないデタラメを、王女様は真面目に信じてくれたようだった。 「このままじゃ、アナルセックスは出来ない。それは分かってくれたよな?」 「は、はい」 「じゃあ、どうする? 俺はどうなってもいいんだが、お姫様はそれだと困るんだよな?」 「……はい。あ、あの、それ……してください」 お姫様は俺の手の中にある浣腸器を見つめながら言った。 「それって何だ? ちゃんと言わないと分からんだろ」 「で、ですから、その……」 正座して膝の上に置いてある王女様の手が、羞恥のためにカタカタと震えていた。真っ赤になっている顔を俯きがちにしながら、お姫様は小さな声で言葉を紡ぐ。 「お、お浣腸、してください」 「ん? 声が小さくてよく聞こえなかったんだが」 「お浣腸してください」 清楚なお姫様が浣腸をおねだりする声を聞き、俺の背中をゾクゾクと興奮が駆け上がっていった。 |