大晦日、神棚に新巻、ざくざく煮、重餅とお神酒をお供えして お正月を迎えます。
おせち料理の中で会津(猪苗代)独特のものは、棒たらの甘煮、豆数の子、にしんの昆布巻き、するめ人参煮などは昔から食べられてきました。
とくに、棒たらはおそらく江戸時代後期から、にしんと同じように北海道から新潟に運ばれて阿賀川を利用し会津に運ばれてきたのでしょう、昔から食べています。
元旦の朝には、餅かそばのどちらかを食べますが、餅の場合には、づゆ餅(雑煮)として、大根、牛蒡、油揚げ、里芋などを短冊切りにして、醤油で味付けし、我が家では、搗きたてもちを入れて食べます。
そばは、昔は山鳥を使いましたが、今は地鶏を使い、牛蒡と一緒にそばの出し汁を作り、そばをたべます。結婚式など祝の時にも食べられています。
正月三日になると、三日とろろを食べます。(我が家では、味噌汁で延ばして食べます。)これを食べると一年間 風邪をひかないと言われています。
七日には七草がゆを食べますが、ご存知ですか?
すずな、すずしろ、ごきょう、ほとけのざ、はこべら、なずな、せり、の七種類の野草です。
八日〜十四日くらいにかけて、会津のあちらこちらで初市がたちます。人々は、起き上がり小坊師や、風車、だるまを買って一年間、商売繁盛、無病息災を願います。起き上がり小坊師は、家族が増えるようにと、家族の数より1個多く買います。
十三日〜十四日にかけては、神様へのお供え物や正月飾りを取り外します。そして、商売繁盛、五穀豊穣、無病息災を祈願し、団子さしをします。米の粉を練り赤や青や黄色の団子と菓子で作った、亀、鶴、大判小判などを飾り付けます。
十五日は歳の神の日です。松飾りやしめ縄、かやや薬などで歳の神を作り、火を付けます。竹ざおの先にもちやするめを持ち寄って焼き、それを食べます。お神酒をいただき、虫歯にならないようにと、煙草をふかし、火にあたると風邪をひかない、腹痛をおこさないと、身体をあぶります。子供たちは、書き初めを燃やし、燃え上がるほど、筆が上達すると言われます。
二月に入れば、節分です。(2月3日)
豆まきをして、これから迎える一年間の邪気を祓い、福の神様を家の中に招いて幸せに暮らせるよう願います。(ちなみに、我が家では「天照皇大宮様に揚げます、恵比寿大黒福の神様に揚げます、福は内、鬼は外、鬼の目んたまぶっつぶせ」と言いながら豆をまきます)
尚、この地方では冠婚葬祭で欠かせない料理として、「こづゆ」があります。
里芋、人参、きくらげ、糸こん、まめふ、貝柱、とり肉、わらび、しいたけ、など具たくさんの吸い物をこづゆと言いますが、必ずたべます。
仏儀では、入れる材料が異なります。
当店でも、いつでも食べられますので、一度 ご賞味ください。