香港、2ヶ月ぶりにH3N2流行が下降に向かう!!
2010年10月14日
 香港健康保護庁(HPA)インフルエンザ週報第41週を発表。 
10月3日〜9日。
 
 インフルエンザ様症状の患者の定点機関受診数は大幅に減っている。
 ピンク色が今年。昨年は黒。
 今年の受診者数のピーク値は、昨年のそれに近い。
 7月下旬から10月上旬まで患者数の増加は続いた事に留意。
 
 分離ウイルス数はH3N2が大多数で、分離数は依然として多い。
 
  乳幼児と高齢者のインフルエンザ入院数も減少しているが、未だその数は多い。
 H3N2ウイルスが流行を開始した7月中旬以降、入院数は増加して、公的医療機関に相当の負荷が加わっていた。
 
  
 過去3年間における乳幼児と高齢者のインフルエンザ入院数の推移。
 今年の高齢者の入院数は昨年のパンデミックA/H1N1流行時を越えたようだ。
 注目すべきポイントは、乳幼児も高齢者も新年から春先のインフルエンザシーズン外での流行であったことである。
 7月から10月にかけて入院数が増えたのは昨年以外、例はないようだ。
 
  
 


香港でインフルエンザ入院患者が急増


2010年9月19日

−季節性インフルエンザH3N2とA/H1N1の混合流行

インフルエンザウイルス分離件数の推移
第37週( 9月5日〜11日)
季節性インフルエンザH3N2の分離数が急増している



昨年からのインフルエンザウイルス分離状況
昨年7月増加中であったH3N2株は、A/H1N1ウイルスの増加により抑制されて以後減少に転じた。
しかし本年7月中旬以降、A/H1N1の抑制から解放されて一気に増えだした傾向にある。




インフルエンザ診断で入院した乳幼児と高齢者の数の推移
第37週
5才未満乳幼児と65歳以上高齢者の入院数が7月中旬から増加している
入院患者数の増加は、上記H3N2およびA/H1N1ウイルスの分離数増加と時期を同じくしている。


A/H1N1重症患者と死者も散発的に発生し続けている



過去数年におけるインフルエンザウイルスの型別検出数の推移
 昨年は夏に大流行の兆しがあったが、A/H1N1の流行で抑制された。
 今年度は例年のH3N2流行以上に感染者数が増加しつつある。


香港サマリー:37週 ( 9月5日〜9月11日)
・インフルエンザによる入院数が、幼児と高齢者で多い状況が続いている。
・入院数の増加は、主としてH3N2ウイルスの感染活動の活発化によると考えられる。
 ・A/H1N1ウイルスが未だ市中感染を起こしていて重症者と死者を発生させている。
・本年7月以降のH3N2流行は、例年のH3N2流行程度を越えつつある。
 ・昨年度は、H3N2大流行の傾向だったが、A/H1N1の流行で抑制された。
  −−>今年度はA/H1N1から解放されたH3N2がさらに大きな流行となる可能性がある。
 ・現在、香港市内の病院ではインフルエンザ患者と院内感染の多発でベッド数不足が起き、病院でBCPを発動しつつある
 
 日本においても、AH1N1とA/H3N2の混合流行の可能性がある。