「Nature」論文中国香港研究者に対する中国当局の対応
7月12日 ・HK scientist says China blocking birdflu test kit Reuters AlertNet  (英国) 香港の研究者に対して中国当局は研究を妨害
 香港の研究者は彼が開発した鳥フル診断キットの認可を中国当局が妨害していると非難した。H5N1ウイルス研究の世界的第一人者のGuan Yi博士はロイター通信に、彼が開発の援助をした鳥フル迅速診断キットの登録を昨年12月から試みているが、中国当局は色々な理由でいまだ認めてくれないと言う。
 ”それが診断キットであれ、ワクチンであれ、そこにウイルスが存在していたとしても、中国政府は研究を妨害する。彼等は独占しようとするのだ。”、と博士は言うが、さらに中国家畜農作部は全てを支配下におこうとする、と付け加えた。
 彼等はいかなる競争も望まない。もし素晴らしいワクチンを作ったとしても、それは抹殺され中国には存在しないことになる、と博士は説明する。博士のチームは先日「Nature」に、H5N1ウイルスが中国青海湖の5種類の渡り鳥に感染していると警告する論文を掲載した。
 論文は、渡り鳥は南中国でウイルスに感染してきたのではないかと推定し、さらに彼等は南方に飛び立つことでインドへウイルスを運ぶ可能性があると警告した。そしてそれは世界的危機につながると説明した。
7月11日 ・Chinese rules stymie flu scientist The Scientist (国際) 中国政府、香港研究者を妨害
 7月7日にNatureに中国青海省で流行しているH5N1株の研究論文を発表した香港大学の代表的ウイルス学者のGuan Yi博士が、中国当局が自分の研究を妨害して止めさせようとしていると、「The Scientist」編集部に訴えた。
 論文発表直後に中国国営通信である新華社通信は、これら研究者の研究内容について非難の報道をしていた。
 5月31日に通知された新規則、すなわち死んだ家禽や家畜からの検体収集、保管、死んだ鳥からの血清の分析などが許可なしに行えないというものだが、通知はインターネットにより行われた。。
7月9日 ・Nature's article on birdflu questioned Xinhua (新華社通信、中国国営通信) 「Nature」に掲載論文に疑問
 中国農業省家畜部長官のJia Youlingは、8日、Nature最新号に掲載されている鳥フル関連論文は、間違った結論を導いていると語った。
 汕頭大学と香港大学の研究者達によって書かれた論文は、中国北西部の青海省で流行を起こしたウイルスは、南中国から運ばれてきたと、彼等は青海省で得られたウイルス調査で結論している。
 論文著者の誰も青海省に検体の採取に行っていないし、青海湖の渡り鳥は西方からやってくるが、決して南方と東方の地域は通過しない。よって論文の結論は信頼性に欠ける。そのようにJia長官は語った。
 南中国では本年、鳥フルは流行していない、さらに著者らの研究室は生物学的安全実験室を持っていない(からウイルス検査は出来ないはずだ:著者注)。
 著者達は政府からこのようなウイルス研究を行うための許可を申請していなかった。
7月7日 ・Scientists: Migratory birds could spread birdflu CNN  (米国) 渡り鳥が鳥フルを世界的流行を引き起こす可能性:専門家達が警告
 中国における渡り鳥(水鳥)での鳥フル流行は、渡り鳥がインド、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパにウイルスを広げる可能性がある。世界的科学雑誌である「Nature」と「Science」で専門家達が警告を発した。鳥フルウイルスは人に対して危険なウイルスに変化する可能性が高い。
 中国西部でh5n1ウイルスに感染した渡り鳥が南方、そして中央アジアを越えてヨーロッパにも移動して、感染を広げる可能性が高い。鳥がどこに行くのか完全には誰も知らない。「Nature」で専門家は言う。
 一方「Science」で専門家は中国青海省で渡り鳥に感染を繰り広げているH5M1ウイルスは極めて毒性が高く、非常に危険なウイルスに変異していることを警告している。
 この世界的2科学雑誌がH5N1ウイルスの危険性に関する論文を7日掲載したのは、先週WHOが中国青海省を調査して、同地で渡り鳥5000羽以上が死亡している状況を確認して、中国当局にさらなる調査と対策を求めたことを受けての結果と考えられる。