| 米国医学研究所によるインフルエンザに対するマスクの意義 2006年8月 パンデミック・インフルエンザ発生の際にマスクが意義があるかどうかは不明であると米国医学研究所は発表した。 効果は不明ながらもパンデミックが発生したなら数百万人の人々が効果を信じてマスクを着用し、さらに再使用しないことから、多くのマスクの供給が必要になると同研究所は判断している。同研究所は国立アカデミーの一組織で、最も信頼性ある科学者の組織である。 連邦保健当局は医学研究所に、パンデミック・インフルエンザが発生した場合、再使用が安全に行えるマスクがあるかどうか質問した。マスクの供給量の問題からである。 しかしながら問題はマスクが本当にインフルエンザを防止するかどうかであると、研究所の委員会では疑問を呈した。それに関しては政府は質問していない。委員会の科学者達はそれを緊急に研究すべきであると判断している。 マスクがインフルエンザに効果を持つか否かについては、十分参考になる資料はないと委員会では言っている。 この見解は極めて重要となる。なぜならば、パンデミックに関する専門家の中には、マスク着用が効果あると人々が信じたならば、多くの人々はパンデミックに際し、家庭に留まることなしに、マスクを着用して町中に出かけたり、発病者に接近する危険性があると危惧している人も多いからだ。 こうした理由で委員会の報告では、マスクによる感染防止は最後の手段と考えられる、と結論している。 委員会では、使うなとは言わないが、本当に有効であると期待はすべきでない、と言っている。 この決定に、現在パンデミック・インフルエンザのための予防用品を備蓄している保健福祉省では、何もコメントは出していない。 インフルエンザの感染経路は次の3通りである。 ・手を介して感染(接触感染):患者がクシャミをした際、口を手で被って、その手でドアのノブを 触る。そこを他人が触れる。 ・ウイルスを含んだ飛沫物による感染(飛沫感染):患者がクシャミや咳を直接空間に向かってした場合、ウイルスを含んだ大きな粒子が周辺に飛び散る。 ・微小粒子による感染(飛沫核による感染、空気感染):長時間空中に漂い続ける微小粒子による感染。 これらの3感染経路のどの部分をブロックしたなら、最も効果があるかは誰も分かっていない。 外科用マスクは大きな粒子をブロックするように作られているが、空気感染を起こすような微小粒子はブロックしない。 N95マスクは微小粒子をブロックするように作られているが、インフルエンザ・ウイルスに対する効果は不明である。また正しい装着方法が要求され、さらにサイズも限定されていて、小児には不適である。長期間着用した場合、呼吸は困難となる。 |