お金登拝と谷尻谷散策、峠の山旅

山行日 2001年4月28日 晴れから薄曇り
メンバー 私と同僚S氏
コース 朝明駐車場〜中峠〜大瀞鉄橋〜お金明神〜お金峠〜コリカキ場〜北、上谷尻谷散策〜ワサビ峠〜オゾ谷〜タケ谷〜根の平峠〜朝明駐車場

今春、転勤して来たS氏、話を聞けば学生時代は山岳部で鍛えたという。新緑が鮮やかな季節ですが鈴鹿の山のメインルートは人だらけ、それならばバリエーション、お金参りと二次林新緑ツアーも悪くないと出かけてきました。

朝明駐車場 7:15

あれあれ一般車は駐車場までか。おじさんに500円払って車を停める。「いい天気になってよかったなあ、気いつけていきなはれ。」と送られて出発。歩くと意外に時間がかかる。一汗かいたころやっと中峠分岐。ゆっくり行こう。ゆっくりしか行けないけど。

曙滝 7:50

雨が降っていないので滝の水量が少ない。体が急登に慣れていないので息が切れる。顔を洗ってなかったので、ここで洗う。新緑がきれい。ショウジョウバカマが咲いている。

中峠 8:15 

鈴鹿名物ササトンネルを抜けたらそこが中峠。しばらく休んだ後、神崎川に向かって下降開始。速い速い。下りは速い。まるで流れ下る水のようだ。流れ下る青年S氏と転げ落ちる中年男。
辛夷が青空をバックに映える。ウグイスがすぐ近くでさえずっている。大瀞鉄橋から見る神崎川の透明な水に感激するS氏。白い花崗岩の河床が春の光に輝いている。神崎川に沿ってつけられた道は良く踏まれた快適な道。大きな炭焼きの跡や小屋の跡が往時の賑わいを知らせてくれる。今は、ただ二次林の森になっている。

お金谷道分岐 9:00頃

目印を見つけられなかったが、雰囲気で左に向かってどんぴしゃり。お金の塔に向かう。この辺りの木々はまだ芽を出していないので見通しが利き、遠くの目印までよく見えて迷う心配はない。途中、カモシカの頭骨を発見。難なく小乗越しまで到達。奥村先生の指導標は山旅人にとっての灯台のよう。
どんな理由で死んだのか

お金明神 9:25

今年も来ました、お金の塔。安全山行を祈願する。S氏は深い山中の奇石に驚いていた。静寂の時が流れる。
今も佐目から登拝しているのか

お金峠 9:45

小乗越しまで戻って、左へ左へと進むうちにお金谷の源頭へ導かれていく。斜度がきつくなり足が重くなってくる。単独行なら黙々と足を運ぶだけだが、同行者がいると「ファーイト!」と騒々しいかけ声が出てきて山岳部のノリである。騒いでいるうちに峠に着いた。

コリカキ場 10:15頃

コリカキ場に着き、明るい二次林に身を置く。「すばらしいところだな」「ここに家を建てて住んでしまいたいなあ」
ふと気がつけば、木の間にロープが渡してあり、しばらくここで過ごしたような跡がある。洗濯物でも干したのかなあ。イワナの乱獲はしていないだろうなあ。竿を出してみるが水量少なくイワナ気難しく、、、。
北谷尻をのぞいてみた。せせらぎだけが聞こえてくる日本庭園である。イワウチワの群生地。ちらほらと咲いている。満開になったらさぞ見事だろう。

イワナの腹を割いた跡を発見した。昨日釣り人が入ったようだ。乱獲はしないで下さいね。何?青い大きなビニールシートあれは何?
コリカキ場に戻り、今度は上谷尻谷を散策。広い台地はどこでも歩ける。明るい林。静かな林。いつまでも歩いていたいようなところである。流木を集め、ささやかな焚き火をして昼食。何の物音もしない時空がこの樹林の中にある。

こんな静かな所だが、昔は多くの人が行き交い、にぎやかだったそうである。大蔵鉱山(オゾ谷)への道は上谷尻谷沿いにつけられていたというし、この谷にも鉱山があったらしい。トロッコの鉄輪が当時の様を伝えようとしている。

ワサビ谷出合い発 14:05

いかんいかん、ゆっくりし過ぎた。ここは鈴鹿のど真ん中。これから朝明に帰らなくては行けない。ワサビ谷出合は谷が大きく曲がるところ。木にテープが付けてあるし、なぜかサバの缶詰の空き缶が木に打ち付けてある。(2つも)不思議な目印である。何か意味があるのかな。キャットフード目印や紫頭巾は鈴鹿フリークの間では良く知られているが、サバの蒲焼き缶の目印はここだけ。奥村先生の目印もここには無い。
水のない谷をずんずん登っていく。辺りは雰囲気のいい落ち葉の斜面。傾斜がだんだんきつくなってきて心臓がバクバクいうが、稜線目指して登っていく。ワサビ谷とはよく言ったものだ。こんな涸れた谷ではワサビはできません。

ワサビ峠 14:25

着いた着いた峠に着いた。ワサビ峠は明るい雰囲気のいい峠。ヤマエンゴサクがいっぱい咲いている。オゾ谷側はカール状の優しい源頭。言うならば十畳敷きカール。

ワサビ峠は春まだ浅い

奥村先生の標識
深山でこれに出会うと
ほっとする

ヤマエンゴサクが峠を彩っていた。

オゾ谷に向かって駆け下りていく。昔山人の暮らしの証のマンガン鉱を掘った洞穴、精錬所跡が静かな時間を過ごしている。野積みになった鉱石(?)の表面は白い結晶状の粉で覆われている。元理科教師のS氏は「酸性雨の影響で鉱石中のマンガンが溶けだして表面でマンガン塩となって結晶化したものだ」と断定した。

それにしても、この谷には神秘的で、昔人の情念がこもっているような感じがする。今は深い自然の中だが、かつてはここで多くの人が働き、酒を飲み、喜怒哀楽の生活を送ったのだろう。人々が通り過ぎた後は、また静寂がやってくるのだ。
神崎川に着くと白く明るい河床がまぶしかった。トロ場ではアマゴが盛んにライズを繰り返していた。でも釣れないんだなあ。

タケ谷出合 15:30

根の平まで緩やかな登り。一般コースだがこの辺りの樹林は深くなかなか味わいがある。ここで、K大山岳部出身のS氏の登りを観察。そして、結論。「稼いだ高度は1センチたりともムダにしない」

根の平峠 16:00

きっと人だらけと思った根の平、だあれもいなくて午後の優しい光の中で今日の山行の反省会を行う。今のところ他の登山者に会っていない。

朝明駐車場 16:50

お疲れさま。やっと帰ってきました。峠を4つ越え、ひとつもピークを踏まない、しぶい山行でした。

番外 亀山温泉 白鳥の湯 18:00

やって来ました。亀山市民温泉。たった150円でこんないい湯に入れるなんて。
聞けば、入湯税を徴収することも検討されたとか。入湯税がかかると400円から500円ぐらいになるそうな。服部さん小川さんありがとう。
露天風呂のシャガがきれい。

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