山行日 2001年5月13日(日) 快晴 メンバー 私、森美(6歳) コース 加太向井登山口〜柚之木峠〜頂上(往復)
ゴールデンウイークはあまりパッとしない天気でしたが、この土日は、「これぞ日本の初夏」「風薫る5月〜小さな恋のメロディー」「若葉がきらめいて」という感じの晴天でした。日頃、あまり遊んでやってない長男に「山行くか?」と誘ってみたら「行く」とのこと。コンビニで新菓子(新しく発売された駄菓子のことらしい)を買い込んでいざ錫杖へ。
実は、この子、2歳8ヶ月の時、錫杖に登ったことがある。コースは芸濃町のダム湖の方からの道。小さいのに「ガッシ、ガッシ」と登っていったのには驚いたものです。今回再び錫杖へ挑戦。コースは大人でもしり込みするという「加太ルート」の親バカ山行記。
すでに、何台も駐車している。ちょっと出遅れたか?このコースの前半は中電鉄塔巡視路なので歩きやすい道である。それにしても、中電伊勢幹線の鉄塔巡視路は鈴鹿登山に貢献している。これあの巨大な鉄塔が無かったらいいのになあ。
沢沿いに進むと滝があったり、丸木橋が腐っていたりして、そのたびに「これは何だ?」と聞いてくる。退屈しないし、6歳のペースはそんなにのろくない。
マムシグサの中を覗いてみると小さな虫が入っていた。この虫は花粉を雌しべに付けるためにおびき寄せられたこと、そして、この中で死んでいく虫もいることを6歳に教えてもらった。そういえば、このごろ昆虫図鑑ばかり見ていたなあ。
沢の水量が減ってきて、音が聞こえなくなったら柚之木峠である。
峠に上がると風が通り抜けて気持ちいい。ここまでは植林の暗い道だったがここは光にあふれてる。経ヶ峰が明るく見える。光と風をうけながら新菓子を思う存分食べる6歳である。
さあ、ここからが本番。尾根道は、花崗岩の風化した滑りやすい道。アップダウンが続く。ロープや鎖場が出てくる。大人の感覚では危険に感じるが子供はけっこう喜んでいる。ただ、1カ所、怖い思いをしたところがあった。トラバース気味に一枚の岩を越えて行くところを、子供が鎖につかまってどんどん上に行ってしまい下りてこれなくなった。何とか通過したが、いったい帰りはどうなるのか不安である。
キツツキのドラミングがすぐ近くで聞こえたりした。鎖を使って、ぐんぐん登れば視界は広がり、南側からの道と合すると頂上直下である。スリルがあって楽しいコース。槍の穂先に登ったことを思い出した。もう、15年ほど前のこと。
こういった尖った山の頂上は展望が良い。今日もいい眺め。「高い山から下界を見れば、みんなあくせく何してる」とおおらかで豊かな気分。一方、下から山見れば「何とかと煙は高いところへ上っていく」
この山からの眺めは1級品である。ただ、人が多いのが残念。はるかに鎌の穂、綿向、雨乞、賑わっているのだろう。近くに仏ヶ平、寒風が見えている。きっと誰もいないのだろう。水を張った田がどこまでも光り輝いている。西を見れば、コウモリ峠と柚木峠に挟まれた地味な山塊。今度はこの山々に登ってやろう。
頂上でおにぎりを食べる。6歳はそのあとお菓子をまた食べている。さわやかな風が吹き抜けていく。なんて、いい日なんだ。
頂上にて
いよいよ下山である。登りよりも下りる方が危なっかしい。鎖場では息子を抱きかかえるようにして下りていく。息子はロープを使って案外上手に下りていく。聞いてみると小学校にロープを渡した築山風の遊び場が造ってあるらしい。しかし、案の定、例の一枚岩の鎖場で、息子はずるずると落ちていった。冷や汗が出る。
難所を越えて、尾根道に出ても油断できない。彼の靴はかかとの部分がすっかりすり減っていて、ザレ場では滑ること滑ること。登りに比べて2倍時間がかかる。
柚之木峠からは沢沿いの快適な下り。沢の水を飲み一息つく。
こんなおいしい水は初めて
無事下山。6歳にはちょっときびしかったかな。本人はお菓子がいっぱい食べられて良かったみたい。親ははらはらのコースだった。