伊賀上野の盆地を見下ろす里山 藪こぎの安崋岳
職場の3階から見えている藪山、今年は見事に紅葉しました。伊賀盆地は寒暖の差が大きいからなのでしょうか、太平洋側に比べて美しく紅葉しますが、今年の色づきは、それはそれは見事なものでした。
それを見ながら仕事に追われ、山に入れず悶々と過ごしていました。里山の紅葉もほとんど終わった土曜日の午後、仕事を切り上げて、同僚koma氏と藪こぎに熱中してきました。
山行日 2002年 11月30日(土) 曇 コース 西尾根末端13:00---西尾根---安崋岳14:30---鞍部---中電鉄塔のピーク(ca350m)---巡視路---桜ヶ丘団地16:00 メンバー 職場の同僚 koma氏 私
まったく知られていない山なので地図とコースを載せます。
歩き出しは、北緯34度45分29秒,東経136度10分17秒
この辺だろうと車を止めて適当に山肌に取り付く。ほとんど葉を落として明るい冬の里山の趣。もちろん道はないので尾根の芯をはずさないように歩きやすい所を行く。朽木が多い。ボロボロに腐っている。茨が多い。
少し登ると平坦になる。地形図では歩きやすそうだが、こういう里山では密藪となっていることが多い。案の定、手強い藪。かき分けかき分け上を目指す。
やがて、展望が得られる尾根張り出しに着く。300mの等高線が西へ張り出したあたり。このあたりから倒木が目立ちはじめる。1998年の強烈な台風で倒れた木がそのまま腐っている。瞬間最大風速50m超だった。
登るにつれ倒木は多くなり、藪は行く手を阻むようになってきた。むちゃくちゃに木をなぎ倒してばらまいたよう。ピークはすぐそこにあるのだが近づかない。猛烈な藪こぎなる。全身を使って草木を払い、倒木をくぐり越えて奮闘してると、丈の低い笹原にでた。頂上だった。藪を越えればぽっかりと空いた空間。立ち枯れの木が並んでいる。なんと頂上には無線中継局があり北東に向けて広い道があった。この施設を作ったときの工事用の道だろう。
三角点近くに「イセAoki 安崋岳」のプレートがあった。このお方はいったいどんな人なんだろう。ご存じの方はいますか?三重県内のどの山に行っても必ずこの人の痕跡がある。この人のようにひっそりと山登りをライフワークにしたいな。地味な山でも楽しみたいな。このプレートのおかげでこの山が「安崋岳」であることが分かった。感謝。
藪こぎを終えて余裕のkoma氏
頂上からは上野の盆地が良い眺め。今頃みんなこの下で働いているんだろうな。みかんを食べてのんびりする。東側は雰囲気の良い樹林になってるようだ。
頂上からは工事に使った広い道を下る。重機で強引につけた道。3年前につけたことが中継局のプレートで分かる。もう崩壊が始まっている。いったん崩れだしたら止まらない。今度は崩壊止めの堰堤工事か?何しろ下には住宅団地がある。重機が行き来した広い道とは鞍部で分かれて今度は中電の巡視路。散り残った黄葉が夕方の光線に美しい。程なくca350mピーク。そのまま巡視路を下り、途中で桜ヶ丘団地へ出て出発地へ帰る。
じつはこの山(名前が分からない)なかなか良い山だった。全山が雑木林で里山の良い風情を残している。鉄塔がじゃまだが、巡視路は歩きやすい。初冬の一日、日当たりの良い雑木林でのんびり過ごすのも悪くない。そんな生き方ができたらなと思いながらも、ストレスばかりの職場の事が気になるのだった。