霧の仙ヶ岳

春、気分も軽く、、と行きたいところですが家族が順番に病になって忙しくしているうちに、気が付けば穀雨。
暖かすぎる日が続いた今年の春なのに、山へ行すると決めていた今日に限って朝からどんよりと曇っていました。天気は下り坂。
朝、家から見えるはずの仙ヶ岳のピークがガスの中。それもまた良し、霧の仙ヶ岳へ出かけてみることにしました。

山行日 2002年 4月20日(土) 曇
コース 堰堤駐車地--営林小屋跡--白谷道--御所谷--御所峠--仙ヶ岳--白谷道--駐車地

林道歩き

鬼が牙の新緑
駐車地には他の車は無い。こんな天気の悪い日は誰も来ないのだろう。空は暗く今にも降り出しそう。鳥たちは元気に囀っている。
もう何回目になるのだろうか。この林道を歩くのは。30分間の林道歩きでいろんな事を考える。仕事のこと、家族のこと、これからのこと、これまでのこと。退屈な林道歩きも普段考えていないことにのんびり思いを馳せる良い機会になる。
道ばたにはイチゴの花が咲き誇っている。あと、1ヶ月もしたら食べ頃だ。今年はジャムを作ろうか。
石谷川をはさんで対岸の鬼が牙が萌えている。いつの間にこんなに鮮やかになったのだろう。
ミツバツツジが咲いている。スミレが咲いている。ショウジョウバカマが咲いている。
のんびり歩いているうちに林道が終わり、山道になる。

白谷 御所谷

谷の中は暗く雨がポツリと落ちてくる。谷沿いにいい道が付いている。おっとヒルだ。なんだか手首がかゆいと思ったらしっかり吸われてしまった。鈴鹿春本番。谷で少し遊んでいくことにする。御所谷の詰めは急登。かなりばてて御所峠。左に行けば御所平、右に行けば仙ヶ岳。ガスが深く視界が利かない。御所平で迷ったら大変なので(迷ってみたい気がするが、、)仙ヶ岳へ。

御所峠 山頂

県境稜線は深いガスの中。しっかりとした縦走路はどんなに霧が深くても見落とすことがない。ただ、全く周囲の状況がわからないのでひたすら歩くのみ。伊勢側は植林帯、近江側は二次林。時折、雨粒が顔をたたくが合羽を出すほどでもない。南からの強烈な風に乗ってガスが稜線を乗っ越していく。あとどのくらい歩けば山頂だろう?まるで終わりのない道を歩いているみたい。体はかなりバテている。谷での遊びが今になって効いてきた。急いでも仕方がない。深いガスの中をのんびりと漂っていく。ガスの中の樹林帯は幽玄で、時折現れる鮮やかなミツバツツジやアカヤシオ、足元のスミレやキケマンに癒される。

アカヤシオが幻想的

ガスの中でも虫を呼んでた

遠くが見えないので

足元ばかり見ている。
ササをかき分けるようになると山頂へ飛び出した。誰もいない山頂。強風とガス。時々雨。なにも見えない。富士山が見えたときもあったのに。
気が付けば体はずぶぬれ、よれよれになっている。寒気がしてきた。一人きりの頂上ならいつまでも座っていたいが下山する事にする。。

白谷下降

下山は一般道で。だが、この白谷道、上部はかなり荒れている。雨でスリップしやすい上にごろごろの石だらけ。石造りの堰堤まで降りてくると道は安定する。あとはのんびりと降りていく。
下界は穏やかな曇り空。登り口の茶畑では新芽が鮮やか。
空気が湿っぽい。明日はだいぶ降るのだろう。



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