寒風から仏ヶ平
藤原や御池は賑わっているのだろう。フクジュソウはきっと今が盛りだろう。ジミな鈴鹿南部の藪山も今がベストシーズン。めったに登山者が入らない山域なので、猟期はイノシシと間違えられて撃たれてしまいそうだし、風の通らない密藪の尾根は下草やイバラが繁茂しだすともう歩けなくなる。
寒風も仏ヶ平も以前に登ったことがあるが、二つの山をつないでの縦走は今回が初めて。西尾本や西内氏のガイドブックでは難路と言うことになっているが、、、
山行日 2004年3月20日(土)曇りのち雨 コース 加太金場9:00---仏ヶ平分岐9:50---401P10:20---ca450P10:45---仏ヶ平11:30---(巡視路)---坊谷登山口12:30---加太金場13:45
寒風金場尾根
入山前に高度計を140mに補正する。鎖の林道からはいる。しばらくは林道を歩くがすぐに道は無くなり、堰堤が現れる。この堰堤を左から巻き、そのまま金場尾根めざして植林の山腹を急登。息が切れてきたころにやっと尾根に乗る。 しかし、尾根上は倒木だらけで歩きにくい。1998年の強烈な台風がこの辺りの山の尾根すじの木々をなぎ倒していった。根こそぎ倒れた木々の所から崩壊が始まっている。
倒木の金場尾根
やがて、道は広くなりぐっと歩きやすくなる。展望は無いがそれでも樹間からめざす仏ヶ平や錫杖のピラミダルな山容が見えている。
鞍部から急登だが道ははっきりしている。展望のきかない単調な登りに飽きてきた頃、仏ヶ平への分岐だ。尾根道が右へ屈曲しているところ。標高は400m。この高度が目印。見逃してしまいそうな分岐である。以前ここに来たときはよく分からなかったが今回はちゃんと仏ヶ平への縦走路に乗れた。それに、よく探すとテープの類もある。
寒風仏ヶ平縦走尾根
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| 山奥に広がる広大な伐採地 |
分岐からぐんぐん下っていく。道は悪くなるが迷うことはない。きちんと尾根上を歩けばいい。崩壊や倒木が道を塞ぐが気にせずに歩いていこう。ウグイスが景気良く啼いている。やがて、左側に広大な伐採地が広がる。ここだけ山の色が違う。木を切ってそのまま放置してあるような感じだ。それとも、例の台風でほとんど倒れてしまったのか。伐採してあるおかげで展望がきく。錫杖がよく見える。この伐採地の上縁をたどるように歩いていくとまもなく401Pだ。ここは道間違いしやすいポイント。何も考えていないと尾根なりに南下してしまう。正解は北西方向へ急降下。急な坂すぎるという方のために、ちゃんと巻き道も用意してある。
降りたら登る。登ったり降りたりが尾根歩きの常だ。ところが、この道は降りたところで突然に歩いていた尾根が消えるのである。目の前には壁となって山肌が迫っている。この斜面を木の根を掴みながら高度を上げていく。こういった急傾斜が好きだ。なぜなら手を使って登っていけるので足が楽だから。増えすぎた体重はもう足だけでは支えきれていないということだろう。
さて、手足をフルに使って奮闘しているうちにca450mのピークを有する尾根に乗る。この尾根は山頂近くの紅白鉄塔の基部から北東方向に伸びる尾根である。逆方向から縦走するときは見落としやすい所だ。そのまま直進するとこの尾根が北向きに方向を変えてしまうので要注意。
尾根を鉄塔に向けて進むが、所々に緊張する所もある。枯れ木の根っこに体重をかけて通過したヤセザレ尾根はちょっと怖かった。再び急登が始まる。休み休み登るうちに紅白鉄塔の切開きに出た。大展望だ。
仏ヶ平山頂から巡視路下山
鉄塔切開きで展望を楽しんでいると、雨乞や綿向が曇ってきた。だんだん雨か雪が近づいているようだ。おにぎりを食べている間に仙ヶ岳もはっきり見えなくなってきた。やばい、雨がやってくる。
巡視路をあわてて下山するが、果てしなく続く階段には閉口した。もろに膝にくる。こんな降り方をしていると膝を悪くする。巡視路は便利で整備されたいい道だが情緒がない。雨がポツポツと降ってきた。冷たい風がさーっと吹いて,
木々がザワザワと音をたてる。急ごう。国道に出た時、まるで待っていたかのように、雨は本降りになった。珍しく天気予報が大外れの日となった。車までとぼとぼと春の雨の中を歩いて戻る。