御所平の春 ダイレクトに草原へ
山行日 2005年5月3日(火)憲法記念日 天気は快晴 憲法の改正には反対 コース 石谷川堰堤駐車地10:30----営林署11:10----御所谷出合11:30----御所滝11:45----御所平谷出合12:00----東への派生尾根(御所平谷右岸尾根)12:40----御所平13:00----小太郎谷源頭13:45----舟石14:00----臼杵ヶ岳15:00----カモシカ高原15:30----安楽越15:50----キャンプ場16:50----駐車地17:00
白谷道から御所谷
また来てしまった。この谷である。山肌は萌緑のキャンバスである。あの荒れていた林道はずいぶん整備されていて、奥まで車で入っているハイカーもいた。それでも静かな山である。ゴールデンウィークの真っ最中だというのに車は数台だけ。一台の車に4人乗っていたとしても、ここからは20人も入山していないことになる。この静かさがこのあたりの良さである。営林小屋跡を過ぎ山道となってやっとペースがつかめてきた。イワカガミが盛りである。かわいいピンクの花弁が春を教えている。
昨年の台風や豪雨の影響が所々に残っている。小さな谷から土砂が押し出されて、道が崩壊しているところもあった。御所滝巻き道の小谷も少し荒れていた。ほとんど人が通らない御所谷の道、右手に滝が続く所を越えると、急にあたりが開けて、のびやかな台地になる。ほっと一息つくのに良い場所。滝を越えて水の流れはせせらぎのようになっている。規模は違うが谷尻谷に風情が似ている。一般的にはこのまま御所谷をたどり県境稜線へ突き上げていくのだが、今日は御所平まで近道をすることにして左から出合う御所平谷にルートをとった。
御所平谷から右岸の尾根
御所平谷を行く。水音はすぐに途絶えるが、しばらくは道形か、獣道か、歩きやすい所を選んで登っていく。やがて傾斜は急となり両岸が迫ってくる。谷中は崩壊しやすい花崗岩。標高700mあたりの谷が小さく二股に分かれている手前で左手(右岸)に逃げる。逃げた斜面は植林帯。左へトラバース気味に高度を上げていくと尾根に出た。この尾根は歩きやすい、鈴鹿の山らしい尾根である。きっと昔人はこの尾根を盛んに行き来したに違いない。何となく人間くさいのである。地形図では岩記号や雨裂記号が散在するところであるがそう悪くはない。
右岸尾根に乗った
地形図の破線路はこの尾根を乗っ越しているのだが、雰囲気がいいのでこのままこの尾根をたどることにした。やがて、右に御所平谷の源頭が近づく。途中は険しく崩壊の谷であったが、御所平谷の始まりは雑木の美しいカールであった。 ひと歩きで空が明るくなって、目の前がぽっかり開けたら、御所平の草原に飛び出していた。
御所平から県境縦走
春の光があふれている。まさに天上の楽園だ。バイケイソウの群落。萌えるような若葉。草の匂い。虫の羽音。そして、仙ヶ岳や雨乞岳、遙かに霞む伊勢湾。そして、おきまりのように小太郎谷源頭ではお昼寝タイム。東風が強いけど寝ころんでしまえば気にならない。目を閉じてまどろめばこのカールはまるでゆりかごのよう。昼寝のあとは舟石まで一がんばり。そこからそのまま石水渓に降りようと思ったが、どうもルートがはっきりしないのでそのまま県境稜線を安楽越えまで縦走することにした。天気は良いし、時間も十分ある。あまり面白みのない道が続くのだが、それでもイワウチワや新緑が気持ちいい。いろんなことを考えながら、だらだらと歩いているうちに安楽の峠に到着した。峠の東海自然歩道の看板の裏に、何とも心温まる落書きがあった。公共の場所に落書きをするなんてトンデモナイかもしれないが、この場合は許してやってもいいのでは、と思う。加奈ちゃんに失恋した伸幸君は3ヶ月たっても忘れられないようだ。
バイケイソウの群落 まさに天上の楽園である
あとは舗装路を駐車地までのんびりと帰る。夕方の光線に新しい葉が透き通るのであった。