三重の里山


里山とは

三重県は丘陵地が多く、雑木林として貴重な自然が残っています。この丘陵地を「里山」といいます。
里山の小さな川には貴重な存在になってしまったメダカや多くの水棲昆虫が今もひっそりと生きています。絶滅のおそれのあるタガメも存在を確認しました。

  里山


里山には多種多様の動植物が生活しており、豊かな生態系があります。
また、山菜や、キノコ、木の実などの幸が豊富です。縄文時代はこんな里山の文化だったのでしょう。
里山は人の手が入っていないところではありません。人は、里山で様々な生活の糧を得てきたのでした。里山は、人間と自然が共同で作り上げてきた環境なのです。
 里山への入り口

開発のターゲット 里山

しかし今日では経済的価値の乏しい、これらの丘陵地、すなわち里山は次々と工場用地、住宅団地として開発されています。雑木は丸裸にひっぺがされて、重機がうなりをあげています。

丸裸の里山
 

全部 完全に 根こそぎ 伐採

うなる重機

三重県は人口あたり日本で一番ゴルフ場が多いそうです。このことは、里山や環境保全に対して意識が低いと言うことなのでしょうか。おそらく、行政と業者が一体となって進めてきた開発の結果でしょう。バブルがはじけて、亀山市の南部丘陵開発が凍結され亀山南部の里山は開発を免れました。しかし、津市のサイエンスシティやアルカディア開発によって津市北部の里山は大規模に消滅しました。現在の状況は上の写真の通りです。

里山はどこにある?

三重県では、四日市あたりの里山は開発が進み、ほとんどなくなってしまいました。鈴鹿市ではサーキット周辺に比較的多く残っています。亀山市南部から河芸町、津市にかけてはまだ里山が残っています。松阪、伊勢市周辺も豊かな里山が広がっています。
東名阪自動車道や伊勢自動車道は里山地帯を貫いています。


里山の自然

小さな谷間には小さな川と湿原があります。この写真の場合は休耕田が湿地になりました。
メダカ、ザリガニ、多くの水棲昆虫、水草が春になると活発に活動を始めます。その湿原の広さは10メートル四方。小さな、しかし貴重な生態系です。
雑木は秋になるといっぱい実をつけます。地面に落ちたドングリはすぐに何者かによって持ち去られたり、穴を開けられたり。いったい誰でしょう。野ネズミ、リス、昆虫の大好物です。時にはタヌキやキツネがひょっこり出てきます。大きな山につながる里山では最近サルをよく見かけるようになりました。山の森が伐採され食べ物が少なくなってきたのでしょうか。、
里山の生態系を上から見ているのは「トビ」です。彼らは天空で円を描きながらじっと地面を観察しています。

オオタカが飛んでたりするかも。



里山に入ろう


準備するものは何もありません。とりあえず分け入ってみましょう。雑木林の奥にこんなに整備された竹林を見つけました。人が手を入れて里山の環境は維持されているのです。
   

夏は暑くて草だらけで、虫も多くて大変です。こんな時は小さな流れを観察するといいです。様々な水生昆虫に出会えます。