黒  塚


この演目は、謡曲「安達原」の鬼と、「殺生石」の玉藻の前の二つの伝説を 混合して、石見神楽に脚色たものです。
安達原の伝説は、大和物語等が原拠のようであり、殺生石は中国の姐己の伝説が出拠と言われる。
ここに登場する鬼女は、白面金毛九尾の狐で、金毛九尾の狐の話は もともとは中国の姐己の伝説である。

 この物語に登場する鬼は妖鬼白狐だが、人身を持ち人語を話し、苦悩も希望も人間と同じであり、人間の化生である。 故に見る者は、怪しさから恐ろしさへ、そして凄さへと引き込まれる。
 中には、鬼女を白狐の姿で演じる神楽団もあるが、やはり鬼女は鬼の姿(人間の変相)でないと、恐ろしさ、凄さ、哀れさ等は、半減されてしまう。


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上演場所 ・・・ 江津市波子町  津門神社
          平成10年10月15日 撮影



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