めくるめくさぬきうどん

さぬきうどん巡りの旅 2002年秋

明けて3日目。今日が最終日である。飛行機の時間が早めなので今日は琴電とJRを使って、駅から歩いていけるうどん屋巡りをすることにした。高松から琴電にのって琴平へ、そしてJRで高松へ戻るという、ぐるり一周しながらうどんを食べる旅だ。

赤坂11軒目 赤坂(綾川町 当時は綾南町)

高松築港駅から琴電にゆられること35分、電車は陶駅に着いた。駅を出て北に向かって歩き、橋を渡ると目的地の赤坂に着いた。駅からたったの徒歩1分である。ここは「恐るべき〜」で、ねぎを鋏でチョキチョキ切ってくれるおばちゃんがいることで話題になった店である。自分でねぎを刻む店があるかと思えば、鋏で切ってくれる店もあるなんて、香川のうどん屋は奥が深いぞ。

店には着いたが県道に面した側には入口がない。県道から川沿いの脇道を入ると駐車場があって、入口は駐車場に面している。つまり県道に背を向けているのだ。ふつうに考えると県道側に入口を作るだろうに、香川のうどん屋はやっぱり奥が深いぞ。

店に入るとおばちゃんが「は〜い、なぁんにしましょ。かけとしょうゆがあるよぉ。」と話しかけてきた。面白いしゃべり方をするおばちゃんだ。かけの小を注文し、丼を受け取るとおばちゃんがねぎを鋏でおおざっぱに切り始めた。「はぁい、あとは自分で好きなように切ってよぉ。」。おばちゃんから鋏を受け取り、ねぎを切る。店の中に椅子はあるものの結構狭い。入口の目の前にカウンターがあり、人一人が通れるくらいの細い通路が左手に延びて、その奥の製麺機でおっちゃんが麺を作っているという店の作りだ。外で食べるべく店を出る。

かけうどんと大雑把なねぎ 左の写真を見て「ねぎがずいぶん大雑把だな」と思った方が大勢いることだろう。鋏でねぎを細かく切るのは難しいのだ。だから細かく切るのを諦めて大雑把に切った。麺は腰が強いとは言えないがなめらかで、朝一番に食べるにはちょうどいい。だしはほんの少し辛目かな。そして切り方は大雑把でも、ねぎはねぎの味がした。当たり前か。

食べ終えて丼を返しに店の中に入ると、おばちゃんが「そこに雑記帳があるから書いていってよぉ」と言う。見ると食べに来た人たちが名前や住所を書いている。ぱらぱらとめくると県外からも大勢の人が来ているのがわかる。僕も名前と住所を書くと、「記念写真取ってあげるよぉ」とおばちゃんが言ってくれた。奥の製麺機の脇に立って紙製の手作り王冠をかぶって、はいチーズ。「平成14年9月の写真帳に写真を入れておくから、今度来たとき見てみてなぁ。」おばちゃんが言う。今度がいつになるかは分からないが、今度来る楽しみができた。

・・・かけの小 120円也 (2002/9/29)

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