めくるめくさぬきうどん

さぬきうどん巡りの旅 2002年秋

なかむら2軒目 なかむら(丸亀市 当時は飯山町)

テレビや雑誌で「客が裏の畑から自分でねぎを取ってきて刻むうどん屋」というのを見たことがあるだろうか。その店こそ、この「なかむら」だ。なかむらは8月のうどん屋巡りの時にぜひ行きたかったのだが、断念した店である。その理由は「シビアな曲がり角」。我がバイブルにはこう記されている。


「その道から右へ、店につながるわずか10mほどのあぜ道は、まるで『来るな』と言わんばかりのシビアな道幅であった。」

新潮OH!文庫「恐るべきさぬきうどん 麺地創造の巻」より引用


シビアな曲がり角 右の写真がその曲がり角である。道幅は確かにシビア。しかしそれ以上にその曲がり角はもっとシビア。だって左側は民家。右側はコンテナ(?)が角ぎりぎりの所に置いてある。イプーが無傷で曲がれる自信がなかったので8月の時はあきらめたのだ。

しかしその後、なかむらの裏手に新道ができて、大きな車でも新道側から入れるようになったという記事を見た。それならイプーでも安心やな。でも今日のレンタカーはとっても小さいし、一度この目でシビアな曲がり角を体験せねばと思い、やってきた。けど、道間違えて新道側から入ってしもうた。

時間はお昼前。人気のある店だから行列が出来てるんじゃないかと思ったら、行列は全然なし。入口を入ってすぐ目の前にねぎと包丁、そして天ぷら類が置かれた台がある。おおっ、ここでねぎを刻むんやなとおもったら横から「うどんはどうします」とおばちゃんの声がした。「小をください。」 もちろん量は小だ。

うどんの入った丼を受け取り、ねぎを刻む。前の人がねぎを余分に刻んだらしく、刻んだねぎがまな板の上にあったのだが、ここまできて自分でねぎを刻まないわけにはいくまい。もしまな板の上にねぎがなかったら、台の下段にねぎが山積みされているのでご安心を。となると今は自分で畑に行ってねぎを取りに行くことはないのかな。

奥で熱いのと冷たいの、2つ並んだタンクから冷たいだしをかける。冷たいのにしたのは、がもうで温かいのを食べたからで、一日に5軒食べるためにもいろいろ変化をつける作戦だ。お金を払って店を出て、外で食べた。

なかむらのうどん だしはさっぱり系。そして麺は柔らかい。でも柔らかいのに腰がある。なんで? 柔らかさと腰は相反するものだろうに、どうしてここの麺は柔らかさと腰が同居しているんだ。ホント不思議な、めちゃめちゃ美味い麺だ。美味すぎで量が足らん! おかわりしたくなってきた。でもここでおかわりしたら後に響く。泣く泣くおかわりは諦めた。丼を返しにいったらおばちゃんが一言「もう、ええの?」。「はい。もういいです。」と返事をしたが、心の中では「ええことない。ホントはおかわりしたいんじゃあ」と思いながら店を後にした。

・・・うどん小 100円也 (2002/9/27)

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