めくるめくさぬきうどん

さぬきうどん巡りの旅 2003年春

綾南町うどん会館で麺打ち体験を終えたのが午後4時。飛行機の出発までは2時間ある。ここから空港までは30分もかからないし、麺打ち体験の試食がなかったのでお腹が空いてきた。ようし、空港近くでもう1軒寄ってみるか、と思って車を走らせたら、ある重大なことに気がついた。「あーっ! うどんアイス食うの忘れてた!」

うえ松16軒目 うえ松(高松市 当時は香南町)

うどんアイスを食べ忘れたことはとりあえず置いといて、空港グランドホテルの近くの「うえ松」を目指す。うえ松はもかさんのHPの記事を見て「あっ!」と驚き、行きたいと思うようになった店だ。というのも写真に写っていたオーナーさんが香川県民なら知らぬ人はいないという有名な方であり、僕にとっても見覚えのある懐かしい顔だからだ。

空港グランドホテルが見えてきた。お、うえ松の看板も見えてきた。「昔ながらの、おばあちゃんの手作りうどん」とキャッチフレーズが書いてある(うろ覚えだから少々違っているかもしれません)。看板のところを左折して程なく店に着いた。なんか趣のある建物だなぁ。実はここ、3月までは「小縣家空港店」だったところである。うえ松としてオープンしたのは、ほんのひと月余り前のことだ。

のれんの掛かった扉に向かうと「出口」と書いてあった。あらら? 入口はのれんの掛かっていない右手の扉だった。中は純和風の落ち着いた雰囲気。注文待ちの数人の列ができていて、その列の先頭の頭上にでかでかと「昔のまんまのうどん ぬくいの ひやこいの」とメニューが書いてある。これはかけうどんのことだ。そして壁の貼り紙には「ぶっかけ」や「ざるうどん」も書いてあったと思うが、これまたうろ覚えで申し訳ないです。列に並んでカウンターまで進み、ひやこいのの小を注文した。

うえ松の「昔のまんまのうどん」 うどんを受け取って席につく。さぁ食べようと思ってよ〜く見てみると、麺がねじれてたり、でこぼこしているぞ。一口すすれば舌の上で転がるうどんの感触が面白い。そして噛もうとすると強すぎず弱すぎない適度なコシがあって食べ応え充分。喉ごしもなめらかで、こら美味いぞ!

だしはさっぱりした中にいりこの香ばしさが漂い、飲み干してしまう美味しさ。あらら! 麺もだしもめっちゃ美味いやないか! オーナーさんの顔を見るのを楽しみにしていたから、実はうどんはそれほど期待していなかったんだけど、はっきりいって病みつきになりそうな、僕好みのうどんだ。最後の最後にこんなに美味しいうどんに出会えるとは思わなんだ。

会計をすませようと丼を片づけに行く(ここは後払いのセルフ方式の店である)。返却口に丼を返したら後ろから「ありがとうございました〜。」と、聞き覚えのある声が。振り返ると目の前にあの方が笑顔で立っていた。「あ、植松さんだ〜!」

オーナーの植松さん 右の写真の方がオーナーの植松おさみさんだ。植松さんは地元テレビ局のアナウンサーであり、以前「ズームイン!朝」のレポーターもしていた方だ。だから、香川以外にお住まいの方もご存じではないだろうか。僕も「ズームイン!朝」を見ていて知っていたのだ。

ご本人を前にして妙に舞い上がってしまい、出た言葉が「写真を撮らせてください。」 こんなずうずうしいお願いにも植松さんは快くOKしてくれた。それから二言三言交わしたけど、語り口は昔「ズームイン!朝」で見ていた時と全然変わらないなぁ。最後に「ホームページに載せたいんですけどいいですか?」と尋ねたら、植松さんは笑って「ええよ。うどん美味しかったって書いといて。」 植松さん、お世辞抜きに美味しかったですよ。ごちそうさまでした。

・・・昔のまんまのうどん ひやこいの 210円也 (2003/5/11)


レンタカーを返却して空港まで送ってもらったら、搭乗手続きカウンターの前には人、人、人。なんでこんなにたくさんの人がおるんかな? なんと、高松空港周辺が天候不良のため、僕が乗る便になる機材が高松空港に着陸できずに上空で待機していて、それで搭乗手続きを中止しているとのこと。滑走路の様子を見に行ったら、真っ白・・・ 濃霧で何も見えん。今日一日降り続いた雨がこんなハプニングをもたらすとはなぁ。

前後のANA便が欠航を決めた中、僕の乗る便の機材がどうにか着陸。それから1時間くらい待ってようやく搭乗手続きが始まり、飛行機に乗り込む。いよいよ離陸かと思ったら滑走路手前で天候回復を待つため待機。結局2時間20分遅れで離陸して、どうにか東京に帰ることができた。いやぁ、まいった。

とんだハプニングがあったけど、今回はうどん屋の大将やおばちゃんとたくさん話ができて、充実した旅だった。美味しいうどんが食べられるのはもちろん、こうしてお店の方と話をするのがうどん屋巡りの楽しみだよなぁ。皆さん、本当にありがとうございました。(おしまい)

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