3軒目 赤坂(2回目)
今回のメンバーの中で、もう1人のうどん巡り経験者のM君が「前に行ったことがあって、どーしても行きたい。」と言うので、綾南町の「赤坂」を目指す。赤坂と言えば、歌うかのようにしゃべる個性的なおばちゃんと、ねぎをはさみでチョキチョキ切ることで有名だ。Mクン曰く「赤坂は昼時が空いてるんですよ」とのことだ。ちょうどお昼時。いいタイミングかな。
店の前で車を降りて、新人君が一言。「これ、ほんとにうどん屋ですか?」 ちゃんと看板があるやん。「うどん」って書いてあるやん。パッと見はうどん屋らしからぬたたずまいだからかなぁ。別の新人君も一言。「なんで治療院とくっついているんですか?」 ま、ええやん。そういううどん屋もあるということやね。
車は何台か停まっているけど、お客さんはいないようだ。M君の言うことは正しかった。お店に入ると「♪は〜い。な〜んに〜んさ〜ん?」とおばちゃんが声をかけてきた。独特のおばちゃん節は健在やね。「♪だ〜しとしょ〜ゆとあるよ〜。」 みんなそれぞれ、だし・しょうゆを注文する。
誰かが「今日はお客さん多いですか?」と聞くと、おばちゃんが「♪パ〜ラパ〜ラやねぇ。」と答えた。そうか、今日はお客が少ないのかと思ったら、さらに続けて「♪80人く〜らい〜。」 全然少なくないやんけ! 「おばちゃんもよう数えへん。」だって。参った。
「♪は〜い、ね〜ぎをチョキチョキ切って〜よ〜。」 赤坂名物、ネギをはさみでチョキチョキ切る。前回来た時はかなりおおざっぱに刻んで、やたら長くなってしまったけど、今回はまずまず細かく刻むことができた。表の縁台に座ってずるずるすする。なめらかな麺と濃いめのだしは、ホッと和ませてくれる美味しさだ。
冒頭に「M君が行きたいから赤坂を目指す」と書いたが、実は僕も行きたいと思っていたのだ。その理由は記念写真を見たいから。赤坂のもう一つの名物はおばちゃんのライフワークでもある「お客さんの記念写真」である。お手製の王冠をかぶって写真を撮り、それをアルバムにとっておいているのだ。
カウンターの脇に置いてあるアルバムを見てみるが、最近のものばかりだった。そういえば前回来たのは1年半以上も前だったな。おばちゃんに平成14年9月のアルバムを見たいと言うと、「ほな、取ってくるから、待っとってよ〜。」と言って、店の奥から段ボールを持ってきてくれた。14年のアルバムはこの中に入っているんだとか。
みんなにも協力してもらって探すこと数分、写真が見つかった。うわぁ、懐かしいなぁ。おばちゃんにも写真を見せると。「♪ほ〜んまやねぇ。それじゃ〜、裏に名前と住所を書いといて〜よ〜。」と、窓からボールペンを差し出した。「なんかあった時に、郵便で送れるからねぇ。」だって。なんかって一体何だ?
せっかく見つかったので、その記念写真をデジカメで撮る。「のむさん、なんかおかしいでぇ。」とツッコミが入る。そらそやな。でも持って帰る訳にもいかんし、と話していたらおばちゃんが「1枚100円で売ったるわ!」 売るんかい? おばちゃんのライフワークと違うの? でも、またここに来る楽しみができるから、写真はここに残しておこう。
写真も無事見つかったところで、おばちゃんが「ほな、みんなの写真を撮ってあげるで〜。」 というわけで全員揃って記念写真を撮ってもらった。これでまたここに来る楽しみができたな。帰り際、おばちゃんは窓越しに大きく手を振ってくれた。僕らも車中から全員で手を振った。おばちゃん、また来るからね。
・・・かけ 120円也 (2004/5/29)