めくるめくさぬきうどん

さぬきうどん巡りの旅 2005年夏

午前4時半、愛車イプーで自宅を出発する。夏至の4日後だけあって、もう空が明るくなり始めてるなぁ。今回は前々から行きたいと思い続けていた「早朝から開いているうどん屋」へ行くという趣旨である。午前中に閉まる店もあるので、行くなら日の出が早いこの時期がチャンスだ。

午前5時過ぎ、瀬戸大橋を渡る。橋の向こうの四国は朝もやに隠れ、東の空からオレンジ色の太陽が顔を出す。梅雨はどこへ行ったんだか。今日もいい天気になりそうだ。

岩田屋1軒目 岩田屋(観音寺市)

早朝うどん屋(略しました)の中でも常々行きたいと思っていたのが、観音寺の岩田屋である。午前5時に開いて、なんと午前10時にはもう閉まってしまう。しかもベストタイム(いい状態のうどんが食べられる時間やね)は午前7時頃までらしいから、遠方客には難関中の難関やね。今朝、4時に起きたのは岩田屋に行くためと言っても過言ではない。

午前5時40分、観音寺の琴弾八幡宮に着いた。ここの駐車場に車を止めて歩き出す。財田川にかかる三架橋を渡れば、遠くの山の上に太陽が高く昇っている。まぶしい陽光が川や家々、散歩する人々にもふりそそぐ。橋を渡れば岩田屋はすぐそこ。期待に胸がふくらんで、だんだんと速歩きになってきた。

角を曲がると、狭い路地に古い木造家屋が建ち並んでいる。その中にある岩田屋も歴史を感じさせる木造家屋だ。中に入ると縁台にお客さんが2〜3人、うどんを食べている。奥には広々とした製麺場がある。もうもうと湯煙が立ち上る向こうでおっちゃんが麺を打ち、手前ではおばちゃんが麺を水で締めて一玉ずつ取り分けている。振り返ると、壁で仕切られたテーブル席もある。

製麺場の手前で待ってみたが、おっちゃんもおばちゃんも向こうを向いて仕事をしているから、声をかけていいものやら。メニューは見あたらないし、今ひとつ段取りがわからん。おばちゃんがこっちを振り向いた瞬間「一玉ください。」と注文した。

どこで麺を受け取るのか分からないから、とりあえずその場で待ってみる。しばらくしておばちゃんが丼を3つ持ってこっちに来た。かと思ったら僕の前を素通りして、テーブルに運んでいった。なあんだ。ここで待ってなくてよかったんか。

テーブル席につくと別のおっちゃんが、だしが入った柄杓を持って丼に注いでくれた。自分の丼を取って、ねぎや天かすをのせていたら、そのおっちゃんも席についてうどんを食べ始めた。おっちゃん、お客さんやったんか?

岩田屋のかけ小 いよいよ岩田屋のうどんにありつける。麺をすすれば、熱々なのにコシがしっかりとあって、そしてするするっと流れていく。だしも熱々で、すみきった見た目とは裏腹にとっても香ばしくてしっかり味の付いたいりこだし。一口ごとにあ〜っと声を出してしまう、シンプルだけど麺もだしも絶品の美味しいうどんだ。早起きした甲斐があったなぁ。

早朝にもかかわらず、お客さんが入れ替わり立ち替わりやってくる。皆ご近所さんのようで、「おはよう」と挨拶を交わしてうどんを食べる。座って食べる人、店先で立ち食いする人、玉売りを買って帰る人もいる。どこかほのぼのとして生活に溶け込んだうどん屋だ。こういううどん屋さんで一日を始められるご近所さんが、正直うらやましいなぁ。

・・・一玉 150円也 (2005/6/25)

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