それはふとした思いつきから始まった。「そうだ。竹清に行こう。」 竹清は以前に訪れた、天ぷらを目の前で揚げてくれるうどん屋で、ここの半熟卵天は絶品だ。その竹清は平日にしか営業していないのだが、平日が祝日と重なった場合は営業する。そして今日10月9日はまさにその日だ。
(途中は省略ね。)で、行ってみたら驚いたのなんの! 店の前は黒山の人だかり。隣の建物を回り込むように行列ができていて、その数60〜70人はいただろうか。山越並みの行列やないけ! みんなも「今日なら竹清は開いとる」と考えたんやろね。行列の長さを見て竹清で食べるのをあきらめた。食べるなら平日に有休を取って行こうっと。
1軒目 あたりや(高松市)
てな感じで出鼻をくじかれたけど、こうして今回のうどん屋巡りはスタートした。で、気を取り直して向かった先が「あたりや」である。讃岐うどん好きなら知らない人はいない店やね。フィットネスクラブ(その昔はパチンコ屋だった)の下という驚くべき立地にあって、しかもあの宮武系のうどん屋である。
ゆめタウン高松を過ぎて上天神町の交差点を左折。すぐにフィットネスクラブ「ジョイフィット」が見えてくる。うどん屋らしきものは何も見えないけど、「あたりや 営業中」という大きな看板が立っていたら迷わず入ろう。2層建ての駐車場を下に降りて回り込めば、そこに「あたりや」がある。ふつうはこんなところにうどん屋があるとは思わんわなぁ。タイミングが良かったのか、店の前には数人並んでいるだけだった。右上の写真では長蛇の列になってるけど、食べ終えて外に出たらこうなってた。
少したって「中にどうぞ」と店員さんに言われるままに入ったら、店内にもうどん待ちの行列があった。宮武系だから、ここのかけは「ひやひや」「あつあつ」「ひやあつ」とある。それに湯だめとしょうゆもあったかな。10月とは思えないほど強い日差しにあたっていたから、気分はもう「ひやひや」だ。
ひやひやを受け取ってガラス戸棚を見ると、おにぎりや天ぷらがたくさん並んでいる。あの藤原屋のげそ天もあったけど、「朝ご飯には卵やろ。」という理由で卵の天ぷらを選んで席につく。
麺は見るからに宮武系の"それ"で、やや太めで角がシュッと立っていて捻れている。ずずっとすすれば、噛みきれんほどの力強いコシがたまらんねぇ。口の中で踊るような食感を味わい、するっとなめらかな喉ごしを楽しむ。だしはさっぱりとして澄み切った味わいのいりこだし。あ〜、うまいなぁ。
こんなにうまい、しかも僕の好きな宮武系の店なのに今回が初来訪。というのもここのお店は注意書きが多いことでも知られ、なんとなく行きづらいなと思っていたからだ。例えばこんな感じ。
・店内の撮影はあらかじめ許可を得てください。
・多人数で極端に少ないメニューの注文はご遠慮ください。
・従業員が注文をお聞きしますので、それから注文してください。
・戸棚の戸を開けたら、閉めてください。
・読み終わった本は元の位置に戻してください。
まだ他にもあったけど忘れた。なんだか「おっかなびっくり」させられそうに思うけど、実際そんなことは全然なかった。考えてみたらどれも至極当然のことを書いてあるだけなんだよな。ま、ふつうにしていれば何も怖いことはないぞ。宮武系のうどんが、高松の市街地にほど近いこの場所で食べられるなんて幸せやねぇ。
・・・ひやひや小+卵天 350円也 (2006/10/9)