解説というとおこがましいが、さぬきうどんのメニューの種類を簡単に説明しよう。読んでおくと当サイトの記事が一層分かりやすくなるかも?
かけ
麺にだし(さぬきうどんの場合「つゆ」ではなく「だし」と言う)がかかったもの。かけうどんは聞き慣れなくても「かけそば」は聞いたことがあるだろう。その「かけ」である。
かけそばは温かいものだが、かけうどんは温かいだけじゃなく冷たいものもある。いや、もっと細かくて、麺が温いのと冷たいの、だしも温いのと冷たいののそれぞれ2種類あるので都合4通りのかけうどんがあるのだ。この4種類を宮武や山内などではこう呼ぶ。
ひやひや・・・冷たい麺に冷たいだしがかかっている
ひやあつ・・・冷たい麺に熱いだしがかかっている
あつひや・・・温めた麺に冷たいだしがかかっている
あつあつ・・・温めた麺に熱いだしがかかっている
だしはいりこ(煮干し)を使うのが一般的。そういえば宮川ではだしの鍋の底にいりこが沈んでいたなぁ。
ぶっかけ
かけうどんのよりも濃いめのだしが、麺に少しかかっているもの。食べるときには麺をだしにからめるようによ〜くかき混ぜて食べる。おか泉や善通寺の山下のように薬味だけが載ったシンプルなぶっかけもあれば、大円ようにいろんな具が載ったぶっかけもある。
しょうゆ
麺に醤油をかけ回して、かき混ぜて食べるうどん。至極シンプルだけど麺の美味さがダイレクトに伝わってくる。まんのう町の小縣家がその元祖らしい。写真の谷川米穀店のうどんはしょうゆうどんではなく「酢醤油うどん」だが、これがほっぺたが落ちそうになるほど美味い。
釜あげ
これまで話したうどんは、麺を茹でてから冷水で締めて供される。水で締めると腰とつやが出るからだが、釜あげは水で締めない。茹でたてのままの麺をつけ汁につけて食べる。水で締めないので麺の表面にはぬめりがある。麺の美味さはもちろん、つけ汁の美味さがポイントだ。
湯だめ
これも麺がお湯に入っていて、つけ汁をつけて食べるのだが、釜あげとちがうのは麺を締めていること。水で締めた麺を再びお湯で温めているのである。食べたことないのでこれ以上のことは言えない。
冷やし
湯だめの正反対。麺が冷たい水に入っていて、つけ汁をつけて食べる。かじまやで食べた冷やしうどんは、透明なガラスの器の中、氷水に麺が入っていてキンキンに冷えていた。味も見た目にも涼を感じる、夏にはうってつけのメニューだ。
ざる
水で締めた麺をざるやせいろ等にのせ、つけ汁をつけて食べる。これもまた麺の美味さがダイレクトに伝わってくる。これも夏にはうってつけのメニューだ。
釜玉
釜あげ玉子かけうどんの略。茹でたての麺と生卵に醤油やだし等を絡めて食べるうどんで、麺の熱でふわふわとろとろになった卵が麺と絡んで極上の美味になる。麺と卵が絡むその見た目と味わいから「和風カルボナーラ」と呼ばれることもある。釜玉発祥の「山越」は、行列の絶えない店である。
しっぽく
大根やにんじんや里芋などの野菜をだし汁で煮込んで、だし汁とともに麺にかける、具だくさんのかけうどんである。香川県内のうどん屋では冬季限定でメニューに載る店も多いと聞く。体も心も温まる、寒い時期にはうれしいメニューである。