西馬音内盆踊り(秋田県 雄勝郡 羽後町)

毎年8月16日〜18日


 「こんな優雅な盆踊りが秋田にあるとは」と、舞踊の専門家たちを驚愕させてきた
西馬音内盆踊り(国の重要無形民俗文化財)。700年の伝統を誇る真夏の夜の夢は
見るものを現実と幻想の狭間に誘います。
 会場となる西馬音内地区の通りの数カ所にかがり火が焚かれ、それを囲むように
踊りの輪ができます。踊り手の衣装は、色あざやかな絹布を4〜5枚使った端縫いの
着物に編み笠、あるいは藍染めの踊り浴衣に「ひこさ頭巾」とよばれる覆面をします。
大人の踊り手は決して顔を見せないのです。
 手振り、足さばきは流れるようで優美そのもの。白くしなやかな手が、乙の字に
なって空を切ります。
 この踊りの優美さに比べ、囃子方が奏でる祭囃子は勇ましく野性的です。踊りと
まったく合っていないようで、じつは合っている。不調和の中の調和が、また不思議な
気分にさせるのです。
 「それに、踊りの所作と歌詞の間に、なんの関係もないんです。どうしてこのような
意味のない所作になったのか、まったくの謎なんです」と、西馬音内盆踊り保存会
事務局長さん。
 それだけに踊るのが大変難しく、子どもの頃から習い始め20歳を過ぎてやっと
一人前の踊り手とみなされるそうです。
 盆踊りは19時から23時まで(18日は23時45分まで)。21時までは子どもたちが
踊りの輪の中心ですが、それ以降は大人だけの世界。妖しいまでの幻想的な
雰囲気を醸し出しながら、踊りの輪は途切れることなく続くのです。
 
[お祭りメモ] 西馬音内地区へは、奥羽本線湯沢駅から羽後交通バス西馬音内方面
ゆき30分のJA西馬音内前下車。
(出典:JRグループ広報誌)

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